リーダーの視点が凝り固まらないように

リーダーになって思うことがありました。
それは、「リーダーになるほど柔軟性が必要であるな」と言うことです。

信念は持ちましょうと言われることもありますし、理念を作る上で、自分の中の軸が出来てきます。
それを大切にするのは、凄く素敵な事だと私も思っています。けれども、信念を曲げないのと、意見を曲げないのは、違うように思うのです。

にもかかわらず、他の人の意見に耳を貸さなくなる事ってあるように思います。

仲の良いリーダーは、役職が上がるほど信念もブレなくなってきたのですが、それ以上に「自分が正しい」になってきてしまって、周りを馬鹿にしているのか、それとも聞き流しているだけなのか、いづれにしても周りを否定することが増えてきました。

挙句の果てに、他の考え方を持った人達と出会う機会を大切にされていた方でしたが、「考え方の違う人達と会話するのは時間の無駄に思えて仕方ない」と、色々な方々に出会う機会も自ら減らしてしまいました。

お話を伺うと間違っているわけでもないし、素敵な考え方をお持ちなのに、どうしてそこまで変わってしまったのでしょうか。

自分も同じような事をしてしまってはいないだろうか。

ふと、そのリーダーに対して、否定的に見始めていた自分に気付かされました。
私も同じだ・・・・。

仲の良い人でもありますし、正直に、その気づいた事について、言葉を選びながらですが、お話をしました。否定的になってしまっていたこと、これからのお付き合いをどうしようか考えてしまおうとしたこと・・・。本当に素直に・・・。

すると、そのリーダーはじっと黙って聞いてくれました。
その上で、こんな事を言ってくれました。

「耳が痛い。
 確かに、smilecoachさんが気づいた事は、私自身同じだと感じました。
 聞きながらも考えてしまったし、言い訳なのかもしれないけれど、しっかりしなくては・・と言う思いもあった。
 でも、何よりも、忙しくて判断は早くしなくちゃいけないし、忙しくて自分の無駄は省きたい。全ては忙しいと思ってしまっている所からのような気がするよ。
 そう思うと、全然休んでないんだよ。
 ゴールデンウィークもほとんど休むつもりがなかったけれど、意図的に休んでみようかな。」

そう言うと、やっと以前のような笑顔を見せて下さいました。

私も、そう言えば休みらしい休みを今年に入ってから取ってなかった。
というよりは、休みがあっても、その休みは有意義に過ごそうというのではなく、疲れをとるだけの日にしてしまっていた気がします。

結果、一人だけの世界に自分から入り込んでしまっていなかっただろうか。

幸い、仕事柄、多くの方々に接しているので、その場面場面で学ぶことはあったのだけれど、学んだからこそ驕ってしまってなかっただろうか。

ちょうど休みに入る前に起こった出来事だけに、このリーダーとの時間を大切に、休日を存分に楽しもうと思います。

あなたは、どんな休日をお過ごしですか。

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