昨夜、ふと最初の職場で言われた一言を思い出しました。私が初めて仕事に就いての半年は、本当に自分の中での失敗だらけで、失敗して落ち込むと、「それは経過、経過!」と一回り年上の先輩が明るく声をかけてくれました。「次どうするかだけでしょ」といつも励ましてくれました。
何が結果で、何が経過で、何が失敗で、何が成功なのか。これさえも、自分で勝手に思い込んでいたのだろうか。
実際には、内部で何とかなるミスだったので、周りはそんなミスは笑い飛ばしてくれていたのですが、「仕事とはミスが許されるものではない」と自分の中で思っていた私には、小さなミスが重なるたびに、大きな落ち込む原因になっていたのです。
そのたびに、誰とも関わらずにできる仕事の棚の前で黙々と一人でやっている仕事をしていたのでした。
そんな時に、知ってか知らずか(きっと気遣ってくれたのだと勝手に思っていますが)休憩をするために、私の一人でやっている仕事の近くでお茶を飲み始める方がいらっしゃいました。
その方が「どうしたの?元気ないね。」と声をかけてくださるので、ミスが続くことを話すと、「そんな事気にしてんの?最初から完璧求めすぎだよ。それは結果ではなくて、経過だよ。これからでしょ!次どうするか考えた方がいいよ。そんな事で落ち込んでたら、これからどうなっちゃうのよ。僕なんか・・・・」と、自分の失敗体験も踏まえて話をしてくれました。
「自分が考えていたものが経過?だとしたら、失敗って言葉はなくなっちゃうじゃん。これは明らかに失敗でしょ。」とすぐに受け取れない気持ちもありましたが、声を掛けて下さって、先を考えるきっかけを下さった事には感謝できました。
でも、今ふと思い出したのは、似た言葉を昨日聞いたという事と、自分が今、「失敗したかも」と言う思いを抱えていたからかもしれません。
「これでいいの?」という問いは、不安を抱えている時に発せられる言葉です。今、自分はこの言葉を自分に投げていたように思います。
これでいいの?ではなく、「さあ!これからどうする?」の方がいいなって。
ちょっと、昨日は心が寄り道したようですが、この寄り道のおかげで、思い出せた言葉がありました。そして、自分が不安でいっぱいになってしまっていた事にも気づけました。
心理学の私が敬愛する麓先生が「不安というのは、体験した事のないことに対し抱くもの。体験して失敗した事への感情は恐怖なのだから、不安の解消は良いことを想像するか、体験してみるしかない」と言うような話を聴かせて下さった事があります。
今、私は結果が思い通りじゃなかったために「これで良かったのだろうか?」と自分に問いを投げて、先に進む事に不安を感じていたのでした。
その事に気づけた事で、「まだ結果がでたわけではなくて、今は思わない方向に進んでいる事を早めに知ることができたのだから、軌道修正をどう加えるかを考える時だ」と思うことができました。
正直なところ、まだ不安な気持ちが拭えたわけではなく、不安は体験してみないと解らない事なのであれば次に進むまで不安は続くのだとしたら、それでも、「先をどうしたいのか、そのために何をするのか」を考えて、体験に変えるしかないのですよね。
そう、まだ「経過、経過!」
塞ぎこむ時間も短時間なら、自分の気持ちを受け止める時間として有効だけど、そればかりじゃ何も変わらない。
変えていくのは私しか居ないんだから!!
充実した日々の中で、私も迷うことあるし、不安なことが全くないわけではないのです。
けれど、進も!
経過が解っただけ、私はラッキーなのだから。
今日はそんな気分です。
あなたは、自分で出した「結果」という経過に振り回されていませんか。
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