プロセス管理のポイント

昨日(2011年4月21日)はアクションラーニングのコーチ養成講座でした。アクションラーニングをしていると毎回プロセス管理の大切さを痛感します。けれども、このプロセスにもポイントがあります。

プロセスを管理する時には、二つの視点があります。
一つはタスクプロセス。これに関してはどの会議でも行われていますし、普段の仕事などでも行われていると思います。時間・内容・目標などの部分の管理です。
しかし、もう一つが忘れがちです。それはメンテナンスプロセスと言われる「場の雰囲気」の管理です。

結果には関係ないように見えるのですが、実は結果さえ変えてしまうのではないかと思います。

昨日の例で申し上げますと、話している人が隣の方の態度が「伝わってない」というように見えてしまったので、何とかその人に伝わるようにと思い、話がすごく長くなるのです。この部分でしっかり長く話をする事が大切ではなく、短い言葉のやり取りを行うことで短時間で深く考えていきたいのですが、説明が長くなってしまうためにどうしてもやり取りが少なくなってしまい、聴いている方々もストレスを感じるようになります。

「この時間は意味があるのか」「深まっていかない」「もっと違う部分を聴いてみたいのに、聞かせてもらえない」など、ストレスが深まっていきます。ストレスを抑えながらなので、雰囲気がどんどん重く、質問も出辛くなってきます。
ところが、「この場の雰囲気はどうか」と確認してみると「重い」と発言がある。この「どう活性化していけばいいか」というところに視点を向けたときに、「聴いている人の態度が気になってしまっていること」「話が深まるようにテンポアップしたいこと」などが出ていました。
そのことが共有できることで、テンポアップできたら、やりとりが短くなり、内容も深める事もできます。そうなればストレスの少ない表情になるため、お互いの「伝わってないんじゃないか」という不安も減り発言も短く、活発になっていくという好循環を生むことになります。

プロセスの管理の中でもメンテナンスプロセス部分を大切に扱う事で、タスクの成果も変化してしまうという事です。何より会議が終わった後の充実感が違うと感じました。

仕事でもどうしてもタスクばかりに目がいきがちですが、同じような場面があるのではないかと感じています。
人の「気持ち」や「気分」にも目を向ける事も大切にしていきたいものです。

あなたは「場の雰囲気」をどのくらい感じていますか。

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