リーダーの見せ所

「リーダーには見せ所が必要」というのが、人を動かす上で大切だと以前に学びましたが、今がその時なんだろうと思います。

リーダーはいざという時に「私が居るから大丈夫だよ」というパフォーマンスが必要だと、前の職場の社長に教えていただきました。社長はピンチになると、何か自分なりの呼吸はあるようですが、一呼吸置いてから、1時間とか30分だけ、全力で現場に携わりました。仕事が忙しいときには「毎日やっている人達に1日やったらぼろが出るから、短時間で集中して手伝うんだ。そうすると、社員は社長がそんなにやるんだったら、私達もやるしかない」と思わせることに成功しました。

また、会社がちょっと受注が少なめで、みんな不安になり、違う職を探し始めてしまいそうなときは、全員を集めて、笑顔で会社の状態が大丈夫であることを説明し、こういう時だからこそ、バーベキューでもするかと、みんなで仕事を休んで行事を行ったりしました。その時にお肉を焼くのは社長でした。

こうして、「リーダーは部下の感情を察して、安心させたり、奮起させるために、見せ所が必要」と仰っていました。

つい先日も、東北の道が開通したのを知り、早速物資の提供に岩手に向かいました。そして、帰ってきて、その悲惨な状態を皆に話し、涙しました。その後、社内で誰からともなく募金活動が始まりました。

どれだけ部下や社員の主体性に任せるからと言って、部下の気持ちを動かす原動力は、やはりリーダーにはかないません。
リーダーが「見せ所」を持っているとしたら、それは社員を観察しているからこそ効果のある見せ所となるのではないでしょうか。また、将来に向けての不安を少なくしてくれる振る舞いではないでしょうか。

今、誰もがリーダーの素養を持っている。リーダーシップは誰にでもあるといわれる世の中で、自分は今何をすべきなのか。そんな事も考えてみてもいいかなと思いました。
今できることをすることも大切。
いつもやりたいことをやれることも自分次第。
でも、人と関わりながら、自分が今何をすべきなのか、自分の責任を追及してみることも大切なのではないでしょうか。

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