あなたしか居ないんです

パニックになった時には誰かにすがりたくなります。こういう時だからこそ仲間が居る事のありがたさを感じたり、この時を機会に仲間になったりするように感じています。
でも、支えあっているんですよね。誰かに頼るばかりでなく、自分に何ができるかっていう視点も不可欠だと私は思います。とは言っても・・・

「◎◎がこうしてくれれば・・・」「会社側がこういう配慮をしてくれれば・・・」「親がこうであれば・・・」
確かに自分だけでは何ともできないこともあるかもしれません。でも、よく考えてみて欲しいのです。本当にその人達にしか何ともできないことなのでしょうか。

私の体験になりますが、前の職場で上司に話をしていた時に投げられた言葉があります。
「変えていけるのはあなたしか居ないんですよ」

私は「いいえ、上司である◎◎さんがやることじゃないですか?」とすぐに言い返していました。けれども、その場にどっぷりつかってしまった上司よりも、入ってきて間もないあなたの方が変えていける力はあるんだといわれました。
はじめは無理だと思っていましたが、「あなたしか居ない」という言葉に甘えるどころか、自分がやらなくちゃ!という思いになったように思います。
そうなると、小さいことではあったとしても、自分がしていけること、変えていけることが見つかってくるんですよね。甘えて上司に「変えてほしい」とお願いするよりもずっと、納得感もありました。

他の場面でも「私しか居ないんだ」と思ったときには何とかしようと思えるものなんですよ。
子供が生まれて間もなく、突発性難聴になった時も、頼る人は居ないんです。子供の母親は私しか居ないのだから。耳は聞こえなくても様子で生まればかりの子供のして欲しいことを感じ取るしかありませんでした。涙が出てきても、自分が何とかするしかないと思えば何とかなりました。

私の経験では小さなものですし、私の場合に限るのではないかと思われることもあるでしょうが、あえて今の状況だからこそ、未来への願いを込めて伝えたい。

「あなたしか居ないんです」

いろんな事が変わってしまいました。これからもまだ長い間変わった状況を復興するための時間がかかるでしょう。また、そうでない地域にも影響は出てくるのでしょう。
けれども、「あなたしかしない」んです。あなたの周りで起こることを何とかできるのはあなたしか居ないんです。

実際には一人ではできないこともあると思いますが、周りに協力して欲しいといっていけるのもあなたです。

あなたしか居ない。

そういわれたら、あなたは今、何をしますか。

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