丸投げの聞き方をしないでほしい

「わからないんですが、どうしたらいいんですか」と聞いてくる人達が本当にすべてわからないのか。
正直、まったく新しい仕事を任された最初の時はそうかもしれません。
が、多くの人たちが「わかる部分」もあるし、「本当はこうかも」と思っている事があるのではないでしょうか。

尋ねることで答えは手に入るかもしれませんが、それをずっと続けていくのだろうか。答える方もずっと答えていくのだろうか。

業務に精通しているわけでもないのに、上司をしなければならなくなった時に、「どうしたらいいですか」と聞いてきた部下が居ました。
私 「わかるところはどこ?」
部下「〇〇まではわかります。あと、最終的に××になっていればいいのもわかります。でも、間が・・・」
私 「間がどうしたの?」
部下「自信がないんです」
私 「なるほどね。自信はないけど、こうかなあっていうのがあるなら、聞かせて。ちゃんと判断するから。」
部下「私は・・・・だと思っているんですが・・・。」
私 「いいと思うけど、不安に思うのはどこ?」
部下「・・・となっちゃう気がして」
私 「それって、確かに重要だね。そうならないように今からできることってあるかなあ」
部下「多分、・・・。どうですかねえ。」
私 「私はいいと思う。さっきのと同時にやれそうかなあ」
部下「ちょっと時間は余分にかかると思いますが、できます。」
私 「余分にどのくらいかかる?」
部下「やったことないので解らないですが、余分に30分くらいあればできるかと」
私 「うん。やってみよう。終わったら報告だけもらっていい?」
部下「わかりました」

そんなやりとりをしてから数時間後に報告があり、できました。と嬉しそうに報告があり、私も出来栄えを見ると、私が半端に教えるよりも段違いに良いものが出来上がっていました。「私が教えなくてよかったあ。やっぱりいつもやっているうちに考えられるようになっているね。これからは、『こうしたいんだけど、どう?』って言ってくれたらいいよ。最終的には任せられるようにしていきたいなあ。と話すと、「え~」と口では言ってましたが、目が笑っていたように私からは見えたので、自信になっているように感じました。

きっと多くの人たちが自分の考えを持っているか、考える機会を与えられていないだけで、考える力もあるだろうと思うのです。
だからこそ、相談するときに、「どうしたらいい?」と回答を丸投げするのではなく、「こうしたいんだけどどう?」とか「ここまでわかるけど、ここから先を教えて」など、工夫をしながら相談してほしいなと思います。
少しでも、自ら成長する力を身に着けてほしいものです。

上司の部下への甘えかなあ。でも、私はそうしてほしいなと思います。

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