なぜこの人はこう考えるようになったんだろう

自分と考え方が違う時、素直に「ああ、それいいね」と思う方なのですが、それでも「えっ?わからない」と混乱するような発言をする方がいらっしゃる事もあります。

それでも、「なぜこの人はこう考えるようになったんだろう」と、その場で聞くわけにはいかない場面もありますが、好奇心がわくようになりました。

きっかけは、人をまったく信じられなくてずっとニコリともしてくれないおじさんだったのですが、なぜだか、私に説教のように話してくれた事が就職して少し経った頃にありました。
そのおじさんが言うのは、両親を事故で亡くしてしまい小学生の頃に親戚をたらいまわしにされた記憶の話でした。どんな言葉を浴びせられ、どう思ったのか。とにかく早く独り立ちしようと思ったそうです。そのころからニコニコしていても、人は信じるものじゃないと知った。頼るものでもないと知った。と話していらっしゃいました。
ああ、この人がニコリとしないのは、そうした人たちとのふれあいの中で生まれた考え方だったんだと解かると、全然怖い人に見えませんでした。

その人が話す内容も、「人を頼るな」という筋の通った話ばかり。ああ、納得。

それ以来、「うっ、この人苦手」と思う人が居ても、そうでない限りは、なぜそう考えるようになったのかを聞いてみたいと思えるようになった気がします。苦手な人は、遠くから観察してから、徐々に近づいて、違う考えを聴ける機会だと思うようになりました。

以前、自分自身が苦手な人に近づいて、話を聞いていたら、「苦手なのに近づくって面白い人だね」と言われました。
考えてみたら、就職当時のおじさんとの出会いから私自身が学んで、とらえ方として持ってきたものだったのだなと感じました。

今も、無理しない程度に、違う考えの人が、なぜその考えをするようになったのか、を聞いて楽しんでいます。
シャットアウトしてしまうより、いろんな考え方の人の話を聞くのは、視点が広がって楽しいですよ。私だけかな。

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