知らない事だらけ

自分の事、地域の事、家族の事、知っているのは何パーセント位なのだろうか。

アメリカの心理学者ターシャ・ユーリック氏は、自己認識に関する長年にわたる研究を通して、「95%の人は自己認識ができていると思っているけれど、実際には10%~15%の人しか正しい自己認識をしていない」という統計を明らかにしています。(Tasha Eurich/TED×MileHigh “Increase your self-awareness with one simple fix” )

ということは、約9割の人は自分自身に対して誤認をするか、自分自身を知らない状態であるという事ではないでしょうか。

それが、他人であったり、会話をあまり交わさない地域、知って居る事だけを話してしまう密に関わる人達であったら、なおさら知らないという事ですよね。

「知らない前提」に立つと面白いなあと思う事があります。
今までは、そんなつもりはなかったと思って言い訳をしたくなることもあった場面で、「そう伝わったのかあ。私の伝え方なんだろうか。それとも受け取り方だろうか。」とやたら冷静に受け止める事ができました。
自分の事も知らないのだから、そう見えたなら「私は本当はそう思っているのかもしれない」とさえ思えるようになりました。

人を介して自分を知る、という事もあるのではないかと言う事です。

知っているつもりの自分が、まだまだ底知れぬ「何か」を持っているのかもしれない。
1割の自分を知って居る人ではなく、「自分を知らない人」と思うと、自分への可能性さえ感じます。
同じく人に対しても、「本人も私も気づいていないだけ」な部分があるんだと思うと、探してみたくなります。

コーチングでも、相手が知って居る部分がどこで、知らない事は何か。に目や耳を傾けます。
相手を知らないと思うと、もう少し聞いてみたいなと思います。
言葉以外に語ろうとしていることは何かを知りたいと思います。

ついつい「知ったかぶり」になってしまいそうになりますが、「ほんの一部分しか知らない」と思って関わることの大切さをこれからも大切にしたいと思います。

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