学習性無力感から脱する方法

「努力を重ねても望む結果が得られない経験が続くと、人は、『何をしても無意味だ』と思うようになり努力をしなくなる」という現象を「学習性無力感」といいます。アメリカの心理学者、マーティン・セリグマンが解き明かした理論です。

そのつもりはなくても、その場に染まってしまって、いづれ違和感も無くなっていくという事もあるのかもしれませんが、いづれにしても、その状態から組織が抜け出すには、新しい人達の意見は非常に価値があると考えられます。

カマス理論とも言われていますが、新しい人が今までの概念を崩したり、ハマっている状態に築かせてくれる事があります。

が、その新しい人達の声を取り上げられる上司が居てくれるのか、がこれまた重要だと痛感します。
せっかく新しい人達が声をあげても、聞く耳を持たなかったら、学習性無力感を持つ人が増えるだけです。

ある企業様に伺った時に、新しい人達の「これってどうなの?」と思う声を「その声は貴重だから、もっと聞かせて」と仰っていました。だからこそ、安心して新しい人達も、「ここも気になっている」と言う事を伝える事ができていました。

聞いた人は、これから変えます。と宣言をされていらっしゃって、それがまた心強くもあり、新しい人達が貢献できることだと声を上げるきっかけになっているように感じられました。

ほんの少しの事でも、カマス理論によって新しい風が吹いたら、その風をしっかりキャッチして、対応していく人が居ると、学習性無力感は新しい人達にはまん延しない。そして、その様子に気づいた同僚達も無力感から脱する事ができるきっかけになるかもしれません。

組織は、一瞬でできたものではないからこそ、変えるという事もエネルギーが要ります。それを新しい人任せにはできません。
が、その新しい人達の声をキャッチし、対応できる人が居たら、徐々に変わっていくのではないでしょうか。

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