人はそんな簡単には増やせない

企業で、本当に忙しく働いている人にとって、「人を増やしてほしい」と言うのは切実な願いだと思います。私もそうでした。
が、一人を雇用すると言うのは一時的なつもりではいけないですので、将来かかる人件費や、それだけの売上を確実に確保できるのかと考えると、そう簡単なものではないのです。

私も経営側に立って考えるようになって、そのことを痛感しましたが、本当に大変です。
営業を担当して居る時には、社長から「人を増やしてほしいと言うのだったら、その〇倍の売上を上げて、しかも継続できる確信があるのであれば増やす。どうしても増やしてほしいなら、その覚悟で言って来い。」と言われて、試算をして増員をお願いした事がありました。

中小零細企業は、一人を雇用することのリスクが大企業以上にあります。とは言え、そのリスクがあってもやってみたいことがあれば、挑戦する方もいらっしゃるのかもしれません。が、部下としてただただ「人を増やしてほしい」と簡単に言ってはいけないなと思うと、更なる工夫をしてみるのです。

その工夫も単なる改善と言うレベルでは追い付かず、時に「そもそも」という前提を外して考えてみる事が必要な時もあります。
けれどその前提をアッサリ外してくれるような思考方法があることに驚いたという事もありました。

体験から、その場その場で学ぶこともあれば、仕組みを学ぶことも、思考方法を学ぶこともあります。
できる限り、人を増やせないという前提で考えてみることが企業の存続のためには必要な事だろうと私は思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました