自分のあり方が相手に反映される

相手に嫌われているな、と思うと、関わる側も身構える。身構えられたことを相手も知って、距離は縮まらない。
そんな経験はありませんか。

同じように、自分の「こうありたい」と思う姿が無自覚であればあるほど、相手にも無自覚で伝わり、自分に変えさせる事もありますし、反対の事をする人に反応をしてしまうこともあります。

反対の事をする人には、最初にお伝えしたような「距離をとる」という選択をしてしまうかもしれません。
が、近くに居ざるを得ないような会社・グループなどの中での事ですと、どちらか強い(その組織によって違う強さはあると思いますが)方にひっぱられ、その人のあり方に自然に染まっていくような気がします。

あるリーダーが「楽しくある」事を大切にされているので、そのあり方が周りに影響を与えています。でも、良い事ばかりが反映されるのではなく、「まあいいか」という拘らない事も反映されていました。
リーダー曰く「みんな、業務に拘りを持ってほしいのに、持ってくれないんですよ。まあ、明るいからいいんですけど。欲張りなんですかね。」と。

リーダーにそのことがお客様に影響を与えているとしたら?と伺うと、結構クレームになっていることがあっての「拘りを持ってほしい」ということなのだそうです。

リーダーに、リーダーだけの責任ではないと思いますが、「まあ、明るいからいいんだ」と仰ってしまうことにも原因はあるんじゃないでしょうか。リーダーであるあなたが、今拘らなければならないことはどんな事でしょうか。と話をしました。

リーダーは、自分自身も拘ってみようと思い始めた事に取り組み始められたのですが、メンバーにも関わっている事柄だったこともあり、メンバーも拘りを持つ人が少しずつですが増えはじめたそうです。

正直、私自身も「楽しくあること」を大切にされていて、それが実践されていればいいんじゃないか、と言おうと思えばできたのでしょうが、関わる私にも与えられた命題だと思い、私自身もそのリーダーの変えたい部分に拘ってみました。

リーダーがそれでいいか、と思ってしまうことを私自身も許していたのかもしれません。
単なる友達として関わっているわけじゃない以上、私自身が避けていた部分で、それが関わるリーダーに影響を与え、メンバーにも反映してしまったのかと考えるのは、考え過ぎかもしれませんが、それくらい自責に落とし込むと、リーダーの関わりを変えられたことが、結果リーダーに反映したのかもしれません。

単に他人事ではなく、私もその当事者である、ということを考えさせられた出来事でした。

あの事があったおかげで、私も自分自身のあり方、関わり方をコーチと更によく話すようになりました。積み重ねた経験の一部ではありますが、「他人事」にしておくのはもったいないな、と言う想いも含め、書かせていただきました。

コメント

  1. 冨田就将 より:

    率直にある、なるという典型的な実例ですね。勉強になりました。ありがとうございます。

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