売り言葉に買い言葉。売っている方は私?

子供との対話を通して、自分を鏡のように感じる事があります。
もちろん、子供の影響を受けてしまうことも多々ありますが、要はその時の自分の反応次第だなあと。

一つとってみたら、脱いだら脱ぎっぱなし。以前は「片付けようよ」「洗濯物入れにちゃんと入れて」と叱っていました。
けれど、コロナ禍でお出かけ好きなのに、じっとしている事だけでもストレスがたまるだろうな、と思うと、「また脱ぎっぱなしだ」と思っても、「もう言わなくてもいいかな」と思って、言わない事にしました。

すると、違う部分でできることがちょっとずつ増えはじめました。私も「一気には無理だから、これでいいか」と、また放っておくと、知らないうちに洗濯物入れに脱いだ服が入れられるようになりました。

何が起こったんだろう?と思いますが、きっと彼女なりの変化のタイミングが今だったのでしょう。

そのタイミングを考えず叱っていたのだろうか。いやいや、あれは躾だから、言わないわけにいかない。でも言い方はあったのかなあ、と色々と考えさせられました。

いづれにしても、そんなに叱らなくなると、叱られるようなこともしなくなってきました。
ただ、指摘をしないわけじゃなくて、「こうだったね」「やってあったね」「できるようになったね」と伝えるようにはしています。
ある程度の年頃になってきたので、それで充分伝わるのでしょうね。

今まで、タイミングでもないのに、喧々諤々とさせてきたのは私だったのかなと反省もしました。
売り言葉に買い言葉。私が売っていたのかもしれません。
だったら、良いことを売って、娘が買いたくなるような言葉を言いたいものですね。

ちょっと色々と問題を抱えてきた子だけに、今、笑って話してくれる事だけで充分だと心から思います。
だから、ちょっとしたことで、変な売り言葉をするのは、もうやめようと思います。ずっと思っていても、躾とのバランスがとれなくて、たくさん悩みましたが、もう年頃になった娘は、自分で失敗しながら覚えていく時期なのかもしれません。

娘が変わるタイミングだとしたら、私も関わり方を変えるタイミングだったのでしょう。
こればかりはどちらからというよりは、啐啄同時(そったくどうじ)なのでしょうけれど・・・。
タイミングって大切なのかもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました