任せるって勇気と××

友人Aさん(経営者)と話していて、感動したこと。
「あのBちゃんが困っているから、うちで雇ってあげる事にした。」と軽く口にしたこと。

AさんとBさんは友達同士です。
Aさんの事務員さんが高齢でいらっしゃらなくなってしまったので、探そうとしたタイミングで、Bさんが「家族が倒れてしまい、私がパートではなく、社員として働かなくてはいけなくなってしまった。」と話したそうです。
すると、Aさんは「だったらうちで仕事しない?」と声をかけて、決まったそうです。

私は事務仕事をずっとやってきた人間なので、きっと事務の大変さは解っているからだと思いますが、Bさんの事務職経験はないし、そもそも正社員で働いた経験がありません。そのような人に事務仕事を任せて大丈夫なのだろうかと心配になってしまいました。
ましてや、友達となれば、やってみて無理とわかった時に「ごめん。やっぱり駄目だわ。」と断るわけにもいかないだろうから、手取り足取り教えて行くことになると思います。
猫の手も借りたいほどの忙しさなのに、Aさんがその時間が割けるのだろうか。

私は、Aさんしか知らないので、Bさんの事を低く評価してしまうのも違っているとは思いますが、でもリスクはあるように思えて、Aさんに「大丈夫?」と何度か確認しましたが、「やってみなくちゃ解らないけど、Bさんが困っているんだから、駄目だったら人助けできた、と思えばいいかな。」と笑うのです。

正直、すごいなあと思いました。
Aさんのその考え方もすごいなと思いますし、Bさんが、それでやったこともないことをその場で決断したのもすごいと思いました。

私はまだまだ小さい器の人間だなあと思いました。
元がネガティブだからリスクを回避する方向に考えてしまいがちだけれど、AさんもBさんも「人も時もご縁だから」と言う考えです。
一期一会という言葉が好きな私には、これぞまさしく一期一会だなあと思いました。

ただただ、やっぱり私は経営者の目線もあるのか、ずっとその先を考えてしまうと、Bさんを雇うのは得策ではない気がして仕方がない。
Bさんにはその人に合うお仕事先をご紹介したほうが良いと私はどうしても考えてしまいます。きっと感動しながらも、今でさえそう思っています。

AさんとBさんが納得されていることで、部外者の私が何か言うことではないが、Aさんにはそのリスクも確認してみましたが、やってみるということだったので、後は見守るしかない。
見守る立場としては、Aさんの会社の事務が円滑に動き始める事を願うばかりです。Bさん、頑張って欲しいなあ。

他人の事なのに、勝手に気になっている私ってほんとお節介だなあ。その上、器が小さいって、笑うしかない。
でも、Aさんみたいな器の大きい人が近くに居て、感動を与えてくれるので、私もほんの少しずつ、器、大きくなってきているのかなあ。どうでしょう。

Aさん、私の友達で居てくれてありがとう。
誰かに何かを任せるのは、勇気が要るとは思っていたけれど、物事の捉え方もネガティブでは守りになっちゃいます。
勇気と、そして「前向きな捉え方」が大切なのでしょうね。
大切な事を教えてくれてありがとう。

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