自分の価値観を押し付けてはいけないんだろうけれど・・

先日、新幹線移動の際に、凄く気になった事がありました。
私の中で、言うことなのか、黙っておく事なのか、凄く葛藤したほどです。

新幹線で帰宅する際に、後ろの席の二人組のお一人が気になって気になって・・・。
と言うのも、二人で会話をされているのは良いのですが、風邪気味なのか解らないのですが、口も抑えず咳をされるのです。(振り向けないので確認は出来ないですが、クリアな音と、咳のたびに風圧を少し感じるから、口を抑えてないと感じているだけで違っているかもしれません。)

先々週、インフルエンザをどこかで頂いてしまって寝込んだ事もありましたし、疲れている時にもらいやすいので、出張帰りなので一段と気になったのです。

帰宅時で、食事をしている間はマスクもしていないし、せめて口を抑えてくれないかなあと思いながらも、食事を早々に済ませ、すぐにマスクをして、感染予防・・・。

それでも、会話をしながら咳をされるから、大きな声で咳をされるのです。
会話を楽しみたいのも解るし、もうひとりの方も何とも言ってあげないのかしら、とどうでも良い事のはずが気になって仕方ない。
マスクをあげようかしら、と思って大きめのマスクを取り出してみたけれど、口に充てるものなのに、人からもらうのは嫌だろうと思って、思いとどまり、知らないふりをしてみました。

けれども、とにかく声も大きい咳なので、知らないフリができないのです。
冷静になるためにふと思ってみました。「この人、明日大丈夫かしら?」「熱ないかなあ?」など。
すると、今度はお節介の虫が騒ぎ出すんです。何だか気になっちゃうのが、自分が移されないか、の心配から、この人の風邪大丈夫かな、というお節介な心配に・・・。
「大丈夫ですか?」と言いたくなるのを抑えているうちに、今度はそんな自分に笑えてきました。

後ろの席になった人に、私は一体、一人で色んな心配してみて、何しているんだろう?と。
やっと自分自身の価値観の押し付けなのかもしれないよなあ、と思って、気にならなくなってきました。

が、降りる時に、まだ座っていらっしゃったので、やはり気になってちら見したら、お顔が真っ赤で、きっとお熱も出ていらっしゃってるんじゃないかと思われました。また、マスクを差し上げるか迷いながらも、楽しそうにお話をされていらっしゃるので、「自分の価値観を押し付けようとしているだけだよなあ。」と思い直して、新幹線を降りました。

でも、降りた後も、お節介でも、断られること前提でマスクを差し出してみるのも良かったんじゃないかなあと、気になってしまったのでした。一昨日の事なのに、まだ覚えているほどなので、自分の中では、お顔が真っ赤で咳をされていた、たまたま後ろの席になった人に、何もしなかった自分が嫌だったのでしょうね。

ほんとお節介なのかもしれないし、価値観の押し付けになってしまうかもしれないけれど、「大丈夫だったかなあ」と通りすがりの人に思ってしまうくらいなら、断られる事前提で、お節介すればよかったなあ。きっと、そのほうが心残りはなかっただろうと思いました。

たまたま後ろになったあの方が、喉を痛めていらっしゃいませんように。
ここに書くだけかいて、忘れよう・・・。

コメント

タイトルとURLをコピーしました