なぜそんなに本気じゃないのか

「なぜそんなに明るく言っているの？本気じゃないでしょ！」
私が、本気なのに言われてショックを受けた言葉でした。
けれども、そう見える人も居るんだなと知ったのでした。

その経験もあって、私は「どうして辛いのに明るく振る舞って見えるのか」の方が気になるようになりました。

先日、クライアントさんで、「大変なんです」と仰るんですが、明るいんです。考えてやれることはやっているし、そんなに大変って聞こえないのです。でも、私と同じような人だとしたら、何で大変なことを表現しないのか。そのことの方が気になりました。

「大変そうなのに、明るく振る舞うのは何があるのでしょうか。」
すると、その方は急に、「周りを支えなくちゃと思いすぎて、どう甘えていいのか解らなくなってしまって・・。それが一番辛くて大変なんです。」と応えてくれました。

他人事だと思えなくて、「本気」って何なのかって考えさせられました。

結局、その方はその後、今まで抱えていた思いを話した後、周りにも誤解をされているから協力を得られないのかも、と、自分の弱い部分も少しは見せていこうとされていらっしゃいました。
凄く辛かったと思います。
それを、勝手に「本気じゃない」と決めるのは、違うのではないかと思いました。

ちゃんと相手がどういう考え方や、あり方を大切にしているのかにも興味を持って接したいものですね。