比べたくなくても比べられる

勉強、仕事、子育て、生活、などなど、比べていた時期もありましたが、比べなくなったと思ったら、周りの皆さんが比べてくださるんですよね。
考えてみたら、比べること、比べられることからは自分も開放されていないんだなあと感じる今日この頃です。

私自身、比べることで、人との違いが判り、自分の良さにも気づけるし、できていない部分にも気づけるから、比べることは悪いことではないなあと思って、良い意味で比べてみようとしている部分は今でも沢山あるように思います。

けれども、そればかりだと、結局新しい発想が生まれなくて、他人と比べながらというのは、どうもどんぐりの背比べと同じように、どんぐりなんだって事から外れられなくなります。本当は、他の沢山の木の実もあるのに・・・。

ふと行き詰りを感じた頃に、そんなどんぐり同士で比べるのはやめて、もっと広い視野で見てみたいと思って、人と比べるのではなく、自分の望む姿と比べてみようと思ったけど、その望む姿が高すぎたのか、自分の思い描くようには近づけなくて、これまた挫折。

結局、まずは今の自分の感情に素直になろう。という所に戻ってみたら、比べることが減っていました。

やっと自分らしさを取り戻して、また望んだ自分の姿への一歩を踏み出してみようと思っていると、結構周りの人達が比べてくれている事に気づきました。
「子育ての仕方が独特ですね。お子様は納得していらっしゃるのですか。」(独特なんだあ。そうかもしれないけど、そうなんだあ。)
「なんでそんなにも必死に働かれるんですか。」(考えたら、私、必死に働いているって言うほど、必死という感覚を持ったことがないけど、そう見えるんだな。)
「お仕事がそんなに続けてあるのって羨ましいです。私なんて・・・」(ありがとうございます。皆さんのお陰なだけで、私なんて、、というは私が言いたい)
などなど。。。
比べているつもりもない言葉なのかもしれませんが、ちょっと比べることを止めてみようと敢えてしてきたから、余計に比べられている事に敏感になってしまったのかもしれません。が、やっぱり私たちって比べてしまうものなんだなあと。

私も、子供の友達がいい子達ばかりなので、娘もいい子なのかなあと、比べて感じたりしています。

けれど、かつて全く気にしない方にお会いした事がありました。
ビジネスでも大成功を収めていらっしゃいますし、本当に楽しく仕事も生活もされていらっしゃいます。

その方にお話しをさせていただいた時にこんな事を仰っていらっしゃいました。
「比べるのは、自分に自信を持つために比べるんだよ。落ち込むためなら比べない方がいい。
 僕は競争するのも好きだから、自分より凄いやつがいると、燃えるねえ。比べるのは原動力にも使っているよね。
 でも、無意味だなあと思うのは、人生観とか生活観を比べること。
 明日事故に遭うかもしれないし、人生何があるか解らないのに、未来のために今日を無駄にするのは僕は好きじゃない。
 だから、今日が人生の中で一番穏やかな日だなあ、楽しい日だったなあ、と思える時間を過ごせたらいい。
 こんな成功されているのに、どうしていきたいとかないんですか?と聞くやつが多いけど、僕は僕の生き方について比べられたくもない。
 やりたいことがあるからやるだけ。

 もういい?
 僕、お腹がすいたからおいしいごはんが食べたい。何なら一緒に行く?20分位歩くけど・・。」

ほんと、生き方に関しては自由だなあって感じました。ついつい自分の生活と比べて、「そうは言いながら、陰では色んなご苦労をされているのだろうな。」と思っていましたが、食事中にお話しされたのは、「昔はね~、ここの天かすをもらっていって、天かすに味をつけて、食べてた頃があるんだよ。それも楽しかったんだよ~。どんな味にするともっと美味しくなるかなあって。」と。

その時その時を楽しむって事が変わらないから、この方は「苦労」って発想がないんだなあって解りました。

比べることは活用すればよくて、比べられても自分に必要ない比較なら、気にしなければいい。
「自分が大切にしたい人生観がある」って言うのは、強さにも楽しさにも繋がっていくのかなあと思いました。

私は、まだまだ比較されて「あなたそれでいいの?」と問いかけられている気分になる事が沢山あって、迷うことだらけです。そのたびにこれからは自分に聞いていたいと思います。
「私はどう生きていたいのか。そのためにその比較が必要なのか。」と。

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