未来を創り出す力

昨日(2010年9月2日)は、とある企業様の幹部にコーチングを行いました。その後、経営者とそのサポートをする専務との会議を行いました。この会議でいかに前を向いていることが大切なのかを痛感しました。

普段は何となく違う方向を見ているように見える人達が、将来のビジョンに関して語り合いました。未来の映像がイメージできるようになると、人は急に動いてもよいと思い始めるようです。いつも喧嘩のように挨拶すらろくに出来ない状態の人達が、ビジョンを共有するために知恵を出し合っています。「こんな話し合いを自分達で出来るなら、私の居る必要はないな」と思ったほどです。

その後、その実現に向けて、今何をするのかを話し始めたとたんに、「自分では責任を持ちたくなかったらあなたやってよ。」そんな言葉にも聴こえるほど、未来から現在へと進むプロセスが急だったのかもしれません。
そこで、ビジョンを遠くの未来から近い未来へと徐々に区切って近づけました。その後、現在へと進むことにしました。すると、「こうしたほうがいい」「これは今すぐやるべきだ」「先といわず、今から始めたい」など話が活発になってきました。

結果として、現在の動きにまで落とし込むことができました。しかも活力が失われない状態のままです。

未来から現在の行動を想像する時に、急に現実になると、自分で話していながらも「やらされる感覚」がどこかに生まれてしまい、静かになってしまいます。
けれども、遠い未来から徐々に近い未来に。そして、より具体的な未来へと言語化していきます。そうなってくると、既に実現可能なステップになってきて居るように感じました。
現在から考えると「無理」「今こうだから難しい」と言っていた人達が、急に「できる」と思えたのか進み始めました。

これなら大丈夫だ。あとは皆さんで話してね。そんな思いを伝えたら、「客観的に見ている人が居るから、お互いに冷静に話ができる。主観的な私達だけでは無理だから、もう少しなれるまで立ち会ってください」とリクエストされました。

ここでも昨日のお話と同じになりますが、環境設定ということが欠かせないんだということも知りました。
その上で、遠い未来から近い未来へ。抽象的から具体的へ。そして今それに対してやることを落とし込みました。次回までには、社員に対し、報告できる方向性が確定しそうです。
楽しみです。

リーダーは前をみる力も必要と言われますが、私は「見る力」プラス「創り出す力」も必要だなと感じました。自分の未来、自分達の未来を創りだしていきませんか。

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