正直に言える組織って凄い

ある企業に訪れた時に感じた事。
社長に「こういう言い方はモチベーションが下がる」ということがハッキリ言えていました。言わせてあげられる社長も凄いし、言える社員も凄い。
良い関係が築けているからこそ、言えるんだろうと感動をしてしまいました。

とはいえ・・・

私の伺った場で初めて口にされたことのようです。
社長も衝撃を受けていらっしゃいました。

私は、部下の立場が長く、また経営的な立場でも仕事をしていた経験もそれなりにあるので、どちらも凄いな!と思ったことをまず伝えました。
部下もやっとの思いで口にしたことではあったのでしょうから、思いを正直に発したからこそ、その思いをどう扱うか、これからの社長の力量も試されるときだと思いました。

この光景は、ある場でも起こったのですが、自分が「受け入れがたい」「その言い方だと責められているようで答えたくない」などと、正直な思いを口にしたチームがありました。
そのチームに接したときに、これから良いチームになるだろうなと思いました。
だって、裏表がないわけですから、余計なストレスはかかりません。ただ、そこに起こるワダカマリをどう扱うかによってチームは、壁を作るのか、それとも壁を無くすのか、ではないかと思いました。

その時には、「なんでも言えるってすごいチームという認識を共有した後で、その後に建設的にそもそもの話の内容を更によくしていくためには何が必要なのかを話してから、先に進みました。
すると、ワダカマリはすぐには言われた側に長く残るようでした。少しの間、斜に構えていらっしゃるようにも見受けられました。
が、徐々にその後のチームの変化に気づかれて、言われた人も変化を始められました。

ポイントは、正直に言った後に、どんな言動をしたらいいのかを建設的に話せること。
つまり、「あなたが好き、嫌い」ということではなく、「どの言動をどうしたら良くなるのか」行動できることを見つける話し合いが有効だということだと思いました。

「正直に話す」って言う側も勇気がいるし、言ってもいいよと思っていても、言われると衝撃は大きい。
それだけに、お互いのワダカマリを作るだけの暴露にしてしまったら、勿体ない。
良くなるためにその言葉を活かせたら、その組織は強くなるのではないでしょうか。

正直に言い合える組織って、凄いですよね。
これから、その二つのチームや企業がどう成長していくのか、楽しみでなりません。

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