感情のコントロールは練習次第で出来るようになる

この4ヶ月あまりですが、ずっと自分にどっぷり浸かることと、自分を脇に置くことを繰り返し練習してきました。そんなトレーニングを受けてみると、いつの間にか自分の感情をコントロールすることまで出来るようになっていました。では、どのようにするのでしょうか。

正直、言葉では難しいです。しかし、ニュアンスだけでも伝わればと思い、伝えてみます。
まず、自分にどっぷり浸かるという感覚は、今の自分の五感に意識を向ける感覚です。そうすると、イライラした時のことを思えばイライラした感覚が体に蘇ることもあります。せっかくだから思い出す感情や未来の想像的なイメージはプラスの感情を思い浮かべられた時に感覚を味わった方がよいかと思います。ただ思い描くのはイメージを描くというのですが、どっぷり浸かるには今の感覚をじっくり味わうことが大切なのです。思い描いたことの五感全てに意識を向けて、今の体の感覚を味わいます。これをNLPでは、アソシエイトと言います。どっぷり感情を味わうことがまず「どっぷり浸かる」と思ってください。
難しいと思う人も居るかもしれませんが、感動する映画を見て主人公になりきってないてしまうというのも、アソシエイトしているから起こることなのです。胃が痛いという人を見ているうちに思わず自分の胃のあたりが痛くなるということってありませんか。友達の悲しい話を聴いて、同情ではなく同化してしまうことで泣けてしまうとかないですか。これらって全てアソシエイトしていると思ってください。
日々の中で夢を見たら、夢なのに笑っているとか。言葉を発しているとか。
そんな私達が自然にしているであろうことだと思うと難しいわけではないはずなんです。これを意識的に行うために、五感を感じるのだと思ってください。

そして、次にその逆ですね。マイナスな感情のイメージまで変える事のできてしまう前段階として、自分を脇におく感覚の体験です。これをディソシエイトというのですが、もう一人の自分を自分で見ている感じ。映画のワンシーンを見るようなイメージです。そうなるとそこには感情はなく、ただ事実を見ている感覚です。自分の体験を映画のワンシーンのようにイメージしてただ見る。そんな感覚です。

この二つを使い分けられるようになると、イライラしたときには、ディソシエイトすることで冷静に対応できたりすることもあるのではないでしょうか。或いは自分を客観的に見ることによって、自分の癖に気づくこともあるのではないでしょうか。コーチングでも両方を扱うのですが、きっと後者の方が多いのではないでしょうか。
しかし、両方扱う事でバランスはとれていくように感じます。

特に、こうしなくちゃと動いている私が居たとしても、無理をしているとしたら、映像では動いている私しかみえないのに、すごくストレスを抱えているのかもしれません。そうなるとストレスを取り除いて動ける状態でないと苦しいですよね。

コーチングをしていて、感情のコントロールができません。と仰る方はこのディソシエイトがうまく出来ないのです。その人が悪いわけではなく、この脇に置いたり、客観的にみるという事ができず、その場にどっぷりつかったまま解決しようとして、あり地獄のようになってしまっているのではないのでしょうか。

そういう私も最近までそうだったのかもしれません。しかし、日々の中で自分の感情を味わってみたり、客観的に見たりと繰り返していると、感情を鎮めたいときにはすぐにディソシエイトできるようになり、苛立つことが減りました。映像だと思ってしまうと、そのイメージさえ変えてしまうことさえできるようになりました。

感情から抜け出せないときは、アソシエイト状態なんだと知ったのであれば、是非ディソシエイトしてみてください。「なんで怒っているんだろう」「なんで泣けてくるんだろう」と考えてみたり、「怒っているこの人はどんな風に見えるんだろう?」「この映画(起こっている事)のワンシーンはどんな意味があるんだろう?」なんて考えてみると、アソシエイト状態にどっぷりつかっている状態からは抜け出せるのではないでしょうか。

もっと単純に、深呼吸をするとか、急に空を見てみるとか、違うことをしてみるのもいいのかも。
ただね、そんな感情の高ぶっているときになかなかとっさには出来ないかもしれません。けれども、持っていたカバンに意識を向けてみるとか、ちょっと他のことを無理にでも考えてみたら、結構感情からは抜けられました。

きっと普段から何気なく皆さんやっていることだと思うので、あえて意識して行き来できるようにしてみると、自分が楽になると思いますよ。お勧めです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました