基準が明確だと行動に移りやすい

面白いもので、どこで学んだでもなく出来ることは有るんだなと思いました。

あるAさんの場合です。
Aさんは、半期の評価が良くなくて、結構内心凹んでいたようです。
しかし、後半の半期が良ければ、みんなと同じように評価が上がると上司に言われて、何をしたら評価が上がるのか。自分に出来てなかった点はどこなのか。を明確にし始めました。

今までは、自分ひとりで考えて、頑張ろうと決めていたようなのですが、それでは評価は上がらなかったために、上司に相談をして、自分の目指す所と、何が足りていないのかの評価を詳しくいただき、その上で、どれが出来るようになれば、一番変化が大きいのかを確認したそうです。

通常は上司面談などでも行う事だとは思いますが、この企業は規模が小規模のために、制度が整っていなくて、「評価が悪い」とだけ言われているようで、辛かったと、次に頑張るために、上司に聞いたそうです。

すると、1週間しか経っていないのに、上司から「変わったなあ」と笑顔で声をかけられたそうです。
実際には、まだ成果は出ていないのに、目に見えるほどの効果が「行動」にはあるんだと気づいたそうです。
しかも、上司に聞いたので、上司もその点についての変化を見てくれていたのだろうと、Aさんは分析をされていました。

結果、半年後のAさんの評価は、なんと1番良かったと上司から言われたそうです。
実際に、Aさんが「みんなと同じように」と思っていた皆さんを超えての評価だったそうで、本人もビックリされていました。

ここから先がAさんの凄いなと思った点なのですが、半年前に上司と見つけた基準を、周りの人に公開したのでした。
すると、会社全体が変わり始めたそうです。

当然のようにAさんは、その1年後、その企業で役職を持つことになりました。部下に対しても、基準を明確にして、その基準に従って成長や成果を評価するようにしているそうです。

Aさんと出会って6年となりますが、最初は「会社を辞めようかどうしようか」と悩んでいらっしゃった方が、今は(当時の企業で)成果も部下育成もされて、取締役になっていらっしゃいます。

今、Aさんの部下を見ると、皆さん生き生きされていて、素敵だなと思っていたのですが、Aさんご自身は少しどんよりされていました。
どうされたのかを伺うと、役員としての基準や目指す所がはっきりしないのだと・・・。
誰と考えたら良いのかを伺うと、社長とお話してないことに気づかれて、これから社長と、昔のように、自分の基準と目標を改めて作っていくそうです。

私も、最近ちょっと明確じゃなかったから、明確にしてみようと、自分のことが後回しになっていた事に気づいて、今週は時間を見つけて明確にしてみようと思っています。(ザックリしたままで、まだまだ明確じゃなかったと気付かされました。)

これから自分が動いていくための原動力にしていこうと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました