話してみることで整理する

仕事が忙しくなるとできなくなること。
人の話を聞くこと。
コーチをしていると、当たり前にしていることなのに、普段「忙しいな」と思ってしまうと、聞けなくなってしまうという情けない状態でした。

そんなときに、ちょっと落ち込んでいる知人の話を聞くことになりました。
正直、最初は「やりたいことあるのに」と思ってしまいました。でも、落ち込んでいるのは知っていましたし、とにかく聞き流してでも、話を最後まで聞くと決めて、貴重な時間だったのですが、聞いていました。

すると、話は飛ぶし、何を話したいのか解らないし、普段の仕事の癖なのか真剣に聞こうと思えば思うほど、混乱してきてしまいました。
なので、感情を吐き出させてあげられたらいいのかも、と、本当に聞き流しになってきました。

とにかく、たくさん、一人で話してくれていました。
聞いては居ますが、あまり考えず聞いていました。
そうしているうちに、徐々に、話がまとまってきて、私にも話したい事が伝わってくるようになりました。
最後には、「ありがとう。もう大丈夫。すっきりした。」と明るい声で伝えてくれました。

仕事では、真剣に聞く事が大切と思っていましたが、実は、本当にこうして話してもらうだけでも、相手は整理ができていくんだなあと、改めて「話す機会」を持つ事の大切さを感じました。

そのことを教えてくれるために、この時間があったのかも、と思ってしまいました。

最初に「貴重な時間なのに」と思っていた私も、彼女に「話してくれてありがとね」と伝える事ができました。

自分が忙しいと、人の話を「ちゃんと」聞けないなと思いましたが、忙しい時で、自分にゆとりがない時でも、「相手に話す機会を作る」ことはできるんだなと思いました。
そのことで、相手が自分で話して、整理することができる。

コーチとしても、関わらなければ!と気負うのではなく、しっかり話を聞いているのか。
この点についても、見直すきっかけにもなりそうです。

話す機会を作ること。
そのことが大切なのでしょうね。

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