新人が辞めてしまう一つの理由なのかも

先日、ある企業様で、「今年の4月に採用した新人が全員辞めてしまった」と仰って、来年に向けて方法を変えてみたというAさんにお話しを伺いました。
コーチングでもなく、研修でもなく、たまたま耳にさせていただいた事だけれども、なるほど!と思わせられる内容でした。
それは・・・

最近は、面接のための準備で、自己認識を深めたり、目標を明確にすることなどをしてくる方が多いそうです。
その言葉や態度が一致していると、期待も大きく膨らみ、採用を決めるそうです。

が、その人達に限って、職場内で、最初から活躍できている様子をイメージしすぎて、打ちのめされてしまい、向かないと辞めてしまう。また、イメージと違うと言って、辞めていく人も居るそうです。

Aさん曰く、「どこに行っても同じだと思うけどなあ。」と。
そう思うからこそ、まずはここで頑張ってみようと声をかけるそうですが、相談することもなく悩んだ挙句、既に決めてしまうと辞める理由しか言わなくなる。
結局引き止めた所で、時期が来ると結局辞めてしまうんだ。とも。

私もAさんに同感できる部分がありました。が、それって、今の若い子達に限った事なのでしょうか。
きっと今までも変わらずあったのではないかと思います。しかも、同じような理由で・・・。

イメージと違う、自分には向かないと感じる、などは以前からあって、そのことを理由として述べる人が増えただけなのかもしれません。
人間関係で悩む人、家庭環境が故に辞める人、ライフイベントなどで辞める人、他にも沢山理由はあるけれど、新人が辞める理由として、述べられるようになっているのが、たまたま「イメージと違う」「向かない」という点になっているだけなのでしょう。

明確な目標というのが、ズレをもたらすのかもしれないですし、そればかりは解りません。
でも、Aさんの言葉で「なるほど」と思えたのは、「入る時の理由は夢があるけれども、辞める理由は先の夢が見えない。ただ今の環境から逃れたい一点だ」という事でした。

言われてみればそうですよね。
「こういう事をしたいから辞めます」という人はほとんど居ない。

「逃れるため」かあ。
私自身も昨日のブログに書いたのも、「恐れから逃れようとする自分」を垣間見た体験でもありました。

頭じゃ解っているようで、「挑む」って、凄いエネルギーが要ることですものね。
でも、辞めるということも同じだけエネルギーが要るように思います。
まずは、「挑む」という方向にエネルギーが使えるようになっていかないものですかね。
(最近は、メンタルとかって騒がれちゃうし、無理しない程度に・・・)

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