リーダーだって前を向くのが難しい時もある

久しぶりに八方塞がりのような表情をされた経営者にお会いしました。
それでも、前に前に進んでいらっしゃる様子が拝見でき、大変な中でも立ち止まれないのが経営者なんだと、目の前で見せていただいている気分でした。

会社内での不注意が大きな障害となり、そのことで経営的判断をせざるを得ない状態となり、その舵をきられました。
しかし、その事に関して付随して出てくる難問にぶち当たり、現場に率先して入りながら、その難問をどう乗り越えるかを考えていらっしゃるようで、先よりも今をどう乗り越えるかに必死になっていらっしゃる様子でした。

しかし、組織というのは素晴らしいもので、その脇に「もっと楽しみながら、やっていきましょうよ。こういう時こそ、従業員の不安を払拭するために先の事を考えていきましょうよ。」と仰って下さる方がいらっしゃる。

目の前で、「それどころじゃないだろうが!」と喧嘩寸前?の言い合いもありましたが、お二人がいらっしゃる事で安心をしました。

が、それは私の安心であって、現場はどんな雰囲気なのでしょうか。
経営者が自ら指示を出されることで、その場が支配的になり、何とかしようと言う表情なので、全員がピリピリムード。
動きは良くなるので、成果は出ているのですが、長く続く空気感ではないと、脇についていらっしゃる方が仰っていました。

ここではお話しできないだけで、本当に大変な事だと思います。
この経営者だからこそ舵をとれているのだろうと感じられる事もあります。
けれども、このままだと経営者も倒れてしまわれるのではないかという心配がよぎりました。「体調にはお気をつけ下さい」とお話しをしたら、やっとの笑顔。

気を抜いたらいけない!という思いなのだろうと伝わってきました。

この企業様は、横に居らっしゃる方との考え方の差があるからこそ、企業としてのバランスを保てているのでしょうが、多くの中小企業では、横に違う考え方の方を置くことさえ嫌がられる経営者もいらっしゃいます。また、そういう方が近くにいらしても、大切な局面では聞く耳をなくしてしまうこともあります。

けれど、今回のような事を目の当たりにさせていただき、こういう時こそ違う考えの人の話を聞く、或いは自由に動かせてあげる事が必要なのだろうなと思いました。

今回は経営者様が一杯一杯だったので、そのNo.2の方を中心にお話しをさせていただきました。そして、その方が「たたき台を作ってみますので、その後の確認をお願いします。」と経営者にお伝えをしていました。
凄い事だなあと感動しながら、このお二人のパートナーシップに感動をしてしまいました。

リーダーだって完璧ではないし、前ばかり向いて居られない時もあります。そんな時に自分だけで何とかしようとしないで、周りの人達に甘えてみる事も必要なのかもしれないんだなと、お二人から学ばせていただきました。

きっと乗り越えられ、明るい未来があると信じています。
今後の展開が楽しみです。

最初から依存するのは良くないとは思いますが、チームであれば、大変な時こそ周りを信じてみる必要があると思います。
そう思うのは私だけでしょうか。

あなたが経営者で、会社の大きな危機に直面したら、どうされますか。

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