リーダーとは・・・である?

リーダーとは?と聞かれたら、あなたは何と答えますか。
結構、大切なものなのだろうけれど、厄介なものでもあると思いました。

ある企業様に伺った時に、「上司が気に入らない」と言う部下AさんとBさんがいらっしゃいました。
3人の部下が居る中のお二人が上司を嫌っていらして、このチームはどうなるかとこれからのこのチームとの関わりが前途多難に見えました。

が、まずAさん、Bさんの上司に対しての思いを伺うと、能力は認めるけれどもリーダーとしての振舞いではないとイライラするAさん。そもそもリーダーとしてひっぱるだけの能力がないと嘆くBさん。
いづれも、「リーダーとは●●であるべき」という思いが違っているし、能力もあるのかないのか。二人の解釈しか伝わらず見えてきません。
もう一人のCさんにもお話しを伺うと、それぞれの個性があって、良いチームなのに、思いを押し付けあっていて勿体無いと、リーダーも私(Cさん)も感じているといいます。

そこで、全員で何を成し遂げたいのか。このチームの目標と目的。そしてそのチームがどうあればいいのか理想のチーム像について話をしました。ここまでは結構スムーズに話が進んだのです。
そして、そのためにお互いが何をしたらいいのか。
ここで少し「リーダーに対する要望」なども出ましたが、先に話してきたものがあり、役割を客観的に捉える機会となり、全員が「私は●●をする役割」「リーダーは●●する役割」など、役割が明確になってきたら、最初の「リーダーはこうあるべき」というお互いのぶつかり合いが嘘のように消えたのです。

リーダーが、「私自身が、価値観を押し付けられるような気がして、避けてきたけれど、避けてはいけないんですね。」と話されていました。
Bさんも、「リーダーにも私は私達以上の仕事を望んでいましたが、役割が違う事に気づいて恥ずかしくなりました。」と仰っていました。Aさんは、最後まで「私のリーダーの理想とは違うけれど、このチームではこうが一番良いと思うので、納得はしましたが・・・」と少しひきずる部分はあるものの、押し付けるような発言はなくなりました。

今回はたまたまうまく行きましたが、正直、そうでない場面や、正直に話す機会もなくて、部下が我慢ばかりする事が多い気がします。
けれども、上司だけでなく、部下も「リーダーはこうあるべき」と期待するから、イライラすることもあります。
お互いに違うからこそ会話をしなければ解らないです。また、お互いに違うからこそ、お互いをどう活かし合うのかを考えていくのがチームではないでしょうか。

これも私の考えに過ぎないのですが、こうして誰もが体験からいろんな考え方を持っているのですから、「違い」を知り、「共通する方向」を見出していくのは、何度も繰り返しながら進む事が必要なのでしょうね。

関わらせていただきましたチームに感謝です。
私も、知らずにいろんな考え方を人に押し付けてしまっていないか、今一度振り返ってみようと思いました。

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