コーチは見えないものを見る視点を持つ

先週はずっと研修三昧でクタクタな中でしたが、せっかくなので、週末に久々に全く知らない人ばかりが集まっているであろうコーチングの研修にも参加してきました。それは、国際コーチ連盟の前会長ダミアン氏の講座でした。
さすが、前会長でもあるダミアン氏は、何かにつけコーチとしての倫理規定のお話しをされていました。それくらい基本は外せないんだという事を実感しました。
おかげで、気づいてみたら、二日間でA4ノートに20ページのメモを取っていました。

メモをとり、帰りの新幹線で再度読み返しながら、いかに日常で使っていけるのかをイメージしていました。が、その中に、沢山のメッセージがあり、私の中で、反復したい言葉が沢山ありました。

実は、その講座は「コーチングをマネジメントにどう活かすか」という視点と、ダミアンコーチが関わっている企業とのやりとりの中で、シンプルだけどパワフルだと感じているアプローチのステップを伝授していただいたのです。
しかし、敢えてその講座に私が参加したのは、ステップを知りたい好奇心もありましたが、何よりも海外でご活躍され、会長をされるようなコーチが、どんな関わり方をされるのか、間近で拝見したかった、という事でした。

私の期待通り、沢山のデモンストレーションを拝見することができました。
その中で、どなたかが質問されました。「どう質問を作り上げているのか」と。

ダミアンコーチはシンプルにこう答えられました。
「相手への好奇心です。相手の状況ではなく、相手自身に好奇心を示すこと。
 そして、相手が見えていない所はどこで、何が見えているのだろうか。に意識を向けることです。」

デモンストレーションの中であったのは、内容は守秘義務があるので具体的にお話しできないのですが、こんな事がありました。
クライアントになった方が、行動計画を話していると、「他には?」を連発。
ダミアンコーチが後ほど解説をされたのですが、「クライアントが簡単に答えている気がした。それは、彼にとって簡単に考えられる事で、想定内の事ばかり。想定できれば、彼ならできるはず。でも、それじゃないだろうなと思うから、他には?と聞き続けた。そして、彼は違う方法を手に入れる事ができた。見えている事が重要ではなく、コーチの直感で、いつもと違う発想に導いていけることも大切。」と。

みんなで唸ってしまった。
どこまで相手の様子を見ているのだろうか。私達は・・・。
まだまだだと感じました。テクニックではなく、直感も磨いていく事が必要ですよね。
これからの課題が見えてきました。

これが、セルフコーチングと、コーチがついているコーチングの差になるんだなとも感じました。
自分の直感力を磨くのは、相手に今まで以上の好奇心を持って接しようと思いました。

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