伝わらない言動を知ってみて

ある経営者とお会いした時のことでした。
部下からの声を届けるために伺ったのがメインではあったのですが、その反応から学ぶことがありました。

結構、部下からは「あきらめ感」に見らされるほど、ワンマンな社長でした。
が、その社長に、部下が思っている事を伝えたところ、「何となく気づいては居たけれど、本当にそうなんだあ。ウーン、しかも私はやっているつもりなんだけどなあ。伝わってないなら意味ないな。足りないってことだよな。」と、自分の中で消化しながら、冷静に受け止めて下さいました。

そして、「せっかく、勇気を出して言ってくれた事だと思うし、あきらめ感があったとしたら、この声を反映しないと、更にあきらめ感に満たされちゃうよな。でも、やり方が解らない。教えてくれないだろうか。」と、付け足されました。

教えるなんておこがましいので、自分の拙い経験については少し話させていただいたのですが、「参考になるよ。なるほどね。私が部下の頃にもこんなことがあったよ。(中略)そう思えば、今回の伝わってないのは、自分の言動がマッチしてなかったのかもな。」と、冷静に話され、既に「どう言動を変えていくか」について、思考を巡らせていらっしゃいました。

これからでも変えなくちゃ!

これが、社長の言葉として多く発せられました。
伝わってないことを教えてくれた部下たちに、感謝を言っても、言動が変わらなければ意味が無い。だからこそ、すぐ変えられることから変えていくんだ。

そんな前向きな思いが、私にも全面から伝わってきました。

なかなかできることではないと思いますが、相手の言葉を素直に受け止め、変えるきっかけにされているのは凄いと感じました。
次にどんな変化が現れているのか、そして部下の様子がどう変化していくのか。
次回お会い出来る人を楽しみにしていたいと思います。

私自身も、言葉の受け止め方を社長から教えていただいた気がします。
何をしたのかだけではなく、どう伝わっているかを聞けたら、それが結果なので、真摯に受け止める事は大切なんですね。
結果、それが「言いにくいだろうに言ってくれた部下達への感謝の表現」になるという発想を教えていただきました。
ありがとうございました。

あなたは、自分に対し、発せられた言葉をどう受け止めていますか。
そして、その後、その言葉をどう自分の成長の糧にしていらっしゃいますか。

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