心の強さとは物の受け止め方の違いなのか

昨日は凄い経営者にお会いできました。ご縁を頂いたことに感謝です。
そこで感じたのは、「心の強さとは何なのか」という事でした。エピソードは私が語るものではないでしょうから、語らないですが、心の強さと、強さゆえの優しさを感じたので、書かずには居られず、少し感じたことを書かせていただきます。

その経営者Aさんは、小さいころに、わけあってご両親が突然姿を消してしまいました。
残された兄弟のお兄さんであるAさんも、言葉じゃ語れないほどの苛酷さがあったと思います。
しかし、父親を恨むどころか、父親を尊敬し、自分が何とかする!家族でまた一緒に暮らせるようにする!と決めて、睡眠時間もほとんどなく、働いて、そのためのお金を貯めて、22歳の時に、父親に経営者になってもらったそうです。

その後も色々な出来事があり、その度に、周りの人を恨んでも良いくらいの出来事がたくさんあるのに、全く人を恨むでもなく、反対に「周りの人達を応援したい」と、事業をつづけていらっしゃいます。

その中で、Aさんが学ばれたのは、「どんな困難でも夢があれば進んでいける」「学歴など関係なく、夢は語って、実現しようと動いていれば、必ず叶う」「当たり前の事が幸せ」という事だったそうです。

エピソードを聴きながら、何度も目頭が熱くなってしまいましたが、それ以上に「何でこんなに心が強いんだろう。何でこんなに優しいんだろう。」と言う衝撃がありました。
大変な時期を乗り越えてきた方のお話しは他にも聞いたことがありました。「いつか見返してやる!と頑張った」などは聞いたことがあったのですが、それも当たり前な思いだなあと思っていたのに、Aさんは違っていたんです。反骨精神などで強いのではなく、愛情と強さを持っているように感じて、一日経っても、凄いなあと思って、書かずには居られなくなったくらいです。

何でしなやかな強さを持っていらっしゃるのか。
きっと伺えてない要素もあるんだと思います。けれども、強さは、物事の受け止め方がそもそも違うんであろうなと感じました。

小さいころから辛い思いをすれば、人を信じられなくなったという事の方が当然なのかと思っていましたが、Aさんは、だからこそ人の「幸せ」や「笑顔」や「楽しさ」にこだわっていらっしゃって、今の事業もその方向への夢を現実に変えていこうと日々動いていらっしゃいます。

ですから、そこの従業員の皆さんも、本当に活き活きしていて、笑顔がいっぱいでした。

心の強さが受け止め方の違いだとすれば、受け止め方、考え方、強いては自分に対しての質問を変えていけたら、「強さと優しさ」を持った人がグンと増えていくのかなと思いました。

Aさんが、その後に私に投げてくださった言葉。
「私には◯◯があります。それがあなたのお役に立つのならば、是非ご活用ください。」
「愛情があって、結果がついてくる。けど結果をただ待つだけでは事業は存続できない。本気で誰かのためになるのであれば、事業には利益も必要。けど、順番だけは間違えたくない。愛情が先。特に、社員を家族のように大切にしていきたいんです。その社員が一緒にお客様の事を考えてくれるから。」

奥様も弟さんも同じように、心の強く、そして優しい方々でした。
お父様が、その考え方を持っていらしたのかもしれませんが、私は目の前でお話しを聞かせていただいたAさんに、感動をしてしまいました。

同じような言葉をきっと感じているから共感したんだろうとも思いましたが、私自身は、「日本一のカバン持ちになる」と言いながら、そのために今、何ができているのだろうか。頑固な強さではなく、しなやかな強さになっているだろうか。
Aさんを真似て、そこで考えを止めず、「だったら、どうしたらいいのか」を考えてみます。

いつかまたAさんのお話しで聞けなかった部分をじっくり聞いてみたいと思います。
素敵なご縁をありがとうございます。

あなたは、誰かや環境のせいにして、そこで考えを終了にしていませんか。
それによって自分を守ることも、感情を吐き出すことも大切な時期もあると思います。
が、その段階が終わったら、心の強さを手に入れる、もう一歩先の考えてみませんか。
「だったら、どうしますか。」

この問いは、感情を存分に出した後に、自責にするにも、しっかり感情と切り離すのにも、役に立ちそうだなと私は思いました。

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