信頼関係が影響力へと繋がる

あるメルマガにこんな記事が掲載されていました。

社会心理学者のE.P.ホランダー(Edwin.P.Hollander)は、信頼蓄積理論(Credit Accumulation Theory)で、
「リーダーの影響力は、リーダーが過去の言動や行動で相手に対してどれだけ信頼を蓄積できたか、その多寡に依存する」
と提唱しています。

多くのリーダーシップ論が、リーダーの資質や行動特性といったリーダー個人に焦点を当てていたのに対して、ホランダーは、リーダーと部下との関係性に着目しました。

つまり、リーダーと部下との間に信頼関係が蓄積されていれば、リーダーは、その部下に対してリーダーシップ(影響力)を発揮しやすく、逆に、信頼関係がなければリーダーシップを発揮することはできない、ということです。

リーダーが、影響力を発揮するには 周囲との信頼基盤がカギとなりそうです。

信頼関係って大切なんだなあと改めて感じながら、信頼関係をどう紡いでいくのかは、日々の積み重ねしかないと感じています。

ある企業様で、こんな事がありました。
あるリーダーが「私は部下の事を信用しない。何かが起こるということは、原因が必ずある。その原因はあなた達のミスだ。」と言い切っていらっしゃいました。
お客様の事を考えて、働いている部下たちにとって、屈辱的な言葉です。

しかし、本当はこの言葉には、リーダーに確認すると愛情もありました。
「あなたが、もしも信じている人にお金を貸して、全然返してくれなかったらどうする?
 怒るよねえ。
 でも、貸した時に、返ってこないかもと思っていれば腹も立たない。
 これは、信じているんじゃなくて、信じてないからできることでしょ?

 仕事も同じ。
 信じていると、こんな事を聞くのは悪いかなと躊躇して聞けなくなることがある。
 でも、信じないようにすれば、何度でも確認できる。

 部下は手をかけて育てるしかないでしょ。できる人になってもらって、お客様に褒めてもらう喜びを感じさせてやりたいんだよ。」
と仰るのです。
なるほど!とも思いました。

しかし、信用と信頼がごっちゃになっているような。
しかも、「あなた達の事は信じません。」と言われた部下は、その上司の言葉をどのように受け止めるのでしょうか。

「みんな挨拶もしてこない」と、挨拶をしないリーダー。
そこからは、裏側にある優しさを感じ取ることさえできません。
「なんであなた達はいつもそうなの?何度も言っているじゃない!」と早速怒鳴っていらっしゃいましたが、何度も言っている言葉が伝わってないのじゃないか。
そんなふうにも感じました。

次回、お会いする時に、私はこのリーダーと、どうしたらチームが良くなるかについて話し合う事になっています。
どう時間を過ごすのか、私にできることは何なのか?
模索していきたいと思います。

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