化学反応の起きる会議

先日、ある企業にお邪魔してアクションラーニングを実施しました。企業が合併し、それぞれの旧企業のシナジー効果を期待していたにもかかわらず、なかなかシナジー効果が起こらないどころか、内部で分裂したまま、体勢を整える事だけが進められていル状態。
その状態からの脱却をしたいとの事での実施となりました。

結果から言えば、「なぜもっと早く話してなかったんだろう?」が皆さんの声でした。
それほどまでに、そこで「話せばこんな簡単に解決できるんだ」という事だったのです。しかも、内部の仕事で「そんな仕事もうちはしているんだね」というように、内部の仕事さえ解ってない状態だったのでした。

その時に出てきたのは、「いつもの会議だと、主張ばかりで溝が深まって終了する。だったら話さないで終わるなら話さないほうがマシと思っていた」という事でした。

つまり、対立が起こらないような会議が実施されれば、シナジー効果は起こせるのか。
そのために、質問会議が有効なのかも。

との意見も出ましたが、普段の業務を良く知る人との質問だとすると、決断を迫るような詰問か、情報収集ばかりになってしまって、結果、上司の一声で決まってしまうので、質問をすればいいだけでもないとの事。

では、化学反応が起きるような会議とは?

先ほどの否定をしないというのは重要な点ですが、他にも、相手の事をちゃんと聴くということ。1時間以上の会議にしないということ。常に皆が考えるような「質問」があるという事などがあげられる。
つまり、短期集中で、質問が有ることで、一緒に考え、興味を持ち、その人の思考も理解できるようになり、「こういう時に誰に聴くのが一番参考になるのか」さえも見えてきます。
否定がないから話しやすくなり、安心して話しができるという事も生まれます。
集中すると議論が白熱し、集中力が続かなくなる事もあるので、適度に脳を休ませる時間も必要になります。

こうしたものが揃ってくると、化学反応の起きやすい会議が行えるんだなと、改めて、その場に立ち会える事を嬉しく思いました。
私自体が見ているのは、場の雰囲気がどういう状態なのか。話しやすい雰囲気にしていく場作りです。きっと、こうした場を見る役割の人も必要なのでしょうね。

問題解決の会議ではありますが、「具体的な問題」と「ゴール」と「質問」と「話しやすい場」が共有できることで、化学反応の起こせる会議になりうるのでしょうね。

あなたが、誰かに相談してよかったと思うような時にはどんな事が起こっていますか。
イマイチだなあと思う時に、不足しているものがあるとしたら、それはどんな事ですか。

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