自分の持っているものを磨く

一昨日(2010年7月5日)の夜、家族の観ているテレビを一緒に観ていたら、プロゴルファーで今期アメリカのツアーで絶好調の宮里藍選手が、元プロテニスプレイヤーの松岡修三さんから快進撃の秘密についてインタビューを受けていました。そのインタビューが二日も経った今も頭を離れません。

宮里藍選手は満面の笑みで話していました。
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アメリカに来て5年目になりますが、最初に思ったのは、体も大きくて、飛距離も半端じゃない女性選手に、「フェアじゃないでしょ」と思ったそうです。そのために彼女達のように「飛ばせる選手」になるために、フォームを改良したりやれることは何でもしてきたのですが、正直、そこにはどうしたいのか全く戦略がなかったんです。

その結果、自分のフォームやできることがわからなくなってしまったんですよね。だから、フォームもその日その日で変わるっていうか、何しているかわからなくテンパッテしまったんです。

(何年前か聞き逃しましたが)メンタルコーチをつけることにしました。

その後、自分の強みが何なのかって考えたんです。そしたら、私のよさは「アプローチの正確さ」だったんです。

それまでは、他人が持っていて自分が持ってないものを欲しがって、「飛ばしたい」と自分にないものばかり追っかけてきましたが、自分の持っているものを磨けばよくて、一打目が飛ばなくても、二打目で必ずピンに寄せていくんです。「二打目で必ず寄せてくるんだよね」って私にとっては凄い褒め言葉だと思いませんか。(笑)

これだと思ったんですよね。
(映像とナレーターが、その後の二打目で完璧に寄せるための練習方法や、太極拳フォームと宮里藍選手が名づけたゆっくりした素振りで、自分の力がはいってしまうところを探る素振りの様子が流れました)

今までは本当に、自分にないものばかり欲しがっていましたが、それは他の人の物なんですよね。自分に合っているのは二打目で確実に寄せることなんだと自分の持っている強みを磨いたら今に至りました。それで「これが私のスタイルだ」と確信が持てたのが優勝できたたまたまツアーオープンに重なったという事でした。

悩んできたこの数年も無駄じゃなかったと思います。悩んだからこそ今に行き着きました。もう飛距離の練習は今後しないと思います。それなら自分の確実に寄せる練習をするでしょう。もうぶれません。
「これが私のスタイルです」
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多少違うかもしれませんが、すごく感動してしまいました。宮里選手でなくても、人の持っているもので自分の持ってないものを欲しがると思います。しかし、そうではなくて自分の持っているものを知り、自分の持っているものを磨くだけ。
その言葉の力強さは今でも忘れません。

自分がこうしたいああしたいと思うことを私達も見直してみませんか。
もしかしたら自分の持ってないものを求めて居るだけになってないですか。自分の本来持っているものって何でしょうか。あなたは自分の持っているものを磨いていますか。

コメント

  1. ヤス より:

    こんにちは、改めて考えてみると「自分の強み」って自分自身ではなかなか気付きづらいことですね。
    僕も「自分の強みってなんだろう?」と考えますが、さっぱり分かりません。(笑)
    自分で考えると弱いところ悪いところばかりが先に立ち、つ隣の芝が青く見えて無い物ねだりをしてしまいます。

  2. coachsmile より:

    ヤスさん

    こんにちは!
    そうなんですよね。自分のって見えづらい。なぜなら自分にとっては当たり前の事だから。
    ヤスさんの強みは周囲に居てくださる方々が知っていらっしゃるのではないでしょうか。D会とか(^^)

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