思いだけじゃ事業は続かない

先日のこと、とある起業したい方から相談?をされました。
「smilecoachさんは、もう10年近く今のお仕事をされていて、順調に事業をされているようですが、どのようにしたら続けることの出来る事業を立ち上げる事ができますか。」と。

多くの企業様で成功していると思う企業さんにインタビューしてみては?とまずはお答えしたのですが、そう言われて、自分なりに答えてみました。

が、そもそも「なぜ起業したいのか」についてその方に伺うことからでした。
「どのように」という方法論なのだろうか?と思ったから、先に伺いました。

すると、その人の思いは凄く熱いものがあり、私自身が影響される部分もありました。この思いがあれば、すぐに行動できそうなのに、なぜしないのか。それが聞きたくなり、聞いてみると、既に行動は起こしていたのだけれど、全く軌道に乗らないのだとか。
しかも、短期で提供したいものが終了し、その後に続かないので、事業というよりも、アルバイトのようになっているのだとか。

私自身は、セミナーでもお話するのは、飛行機の離陸や着陸のようなイメージです。
 荷物や燃料の搬入・・・準備期間。インプット期。ここでは動きはないように表向きは見える。
               どこへ行くのか、どう行くのか。環境はどうなのかの選定もここで。
 助走・・・・・・・・・・・・・・やたらエネルギーは使うけれども、まだ飛び立たないもがく時期(という自分のイメージ)
               試しては軌道修正なども行う時期。とにかくがむしゃらに進んでみる。
 離陸・・・・・・・・・・・・・・不安な時期。でもここから離陸できる事が解っていたら、軽く進めるようになる時期。
               微調整もしながら、違う環境に飛び立つ時期。形になり始める時期。
 (航路)・・・・・・・・・・・・軽く、変更などもできるし、心地良い成功期。
               (事業では、航行しながら太陽光発電みたいなエネルギー供給も可能かも。)
 着陸・・・・・・・・・・・・・・自分が事業を辞める時期。次へのバトンタッチ。
自分としては、助走の段階で物事を諦める人が多い気がしています。
それは、その先が想像できていなかったり、もがく時期の細かな軌道修正が考えられなかったり、という事があるのではないでしょうか。
中には、勢いで助走に入ったけれど、燃料も積んでない準備不足の場合も。

私の起業について、この段階に分けて話をしたところ、その人が助走に入る段階の所まで話し始めると、「あっ」と声をあげました。

何ですか?と伺うと、「私は、離陸イメージはありますが、燃料を積んでません。完全な準備不足ですね。それと航行中のイメージもないです。ここで言うと離陸のイメージばかりです。」とおっしゃいました。

詳しく伺ってみると、確かに事業計画もなく、いろんなところが抜けおちていました。話しながら、彼の返してくれた言葉が印象的でした。
「思いだけじゃ、起業はできないですね。しかも思いだけがあっても事業は続けられないですね。」

私も起業という事を考えて始めたわけではなかったので、最初に起業すると決めた時に最初に「経営をするには何が必要か」を教えて下さる方に教えていただき、自分の事業計画を立てました。
が、お客様に何を提供できるのか、私は何をしたいのか、改めて言葉にしようとすると見つからず、結構もがきました。
教えて下さったメンターからも、「それで起業するの?潰すために起業するみたいだね」と言われた位です。けれど、そのことがあって、一段と荷積み(準備)と航海中(長期的計画と広角視野)イメージの大切さも解りました。

今の自分が続けていられるのも、こうしたメンターの関わりや、思い以外の苦手分野についても逃げずに考えた結果なのかなと再び思い起こすことができました。

続けるために今できること。
続けるために必要なこと。
始めることも大切だけれど、続けることの難しさと大切さを再び考えるきっかけになりました。

きっと事業だけじゃないんだろうなあ。
あなたが続けたい事は何ですか。
そのために、今何をしますか。

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