その人なら何とかできる

あなたは放任と任せる事の違いって明瞭ですか。

Wikipediaによると、放任は以下のように書かれています。

事態の推移になんら手を出さないということであり、人の行動の上では当人の自己責任に委ねるという考えである。こと教育の範疇では、なんら指導を行わないことを意味している。言い換えれば各々が自由に行動するに任せ、その過程で各々が様々な判断を交えながら行動することを許す状態である。またその結果発生する責任をどう果たすかも当人の自由に任されている。

また、辞書によると、干渉しないでしたいようにさせること。善悪の区別を厳格につけないこと。とあります。

それに対し、「任せる」とは、物事の処理・判断、仕事など、ある人がしなければならないことを、他の人に依頼し、その人の責任において自由にやらせる意味。

放任は、責任を果たす果たさないも本人意思。けれども、任せるは、その人の責任の範疇で自由にできること。つまり、「任せる」は、範疇での責任を果たすことも含まれ、範疇を超える事に関しては、上司が行う事になるのではないでしょうか。

とは言え、部下を育てるためには「任せること」が重要になり、コーチングの場合には、語弊はあるかもしれませんが、もしかしたら「放任」になっていくのかもと思う事がありました。
但し、どちらにしても、「その人ならば何とかできる」という視点を持っている事は重要だと思いました。
昨日のことですが、コーチングの勉強会で、とある方がコーチ役を行ったのですが、その接し方が非常に包容力があり、寄り添ってくれる感覚を聞いている人たちが感じていました。

コーチ役の方に「意識されているのか、無意識なのか」を確認したところ、「意識的だ」ということだったので、何を意識されているのかを聞いてみました。
すると『「最終的には、この人なら何とかするだろう」と、完全に信じています。』と仰ったのです。

自分も意識していたつもりだけれど、部下となると、ついつい「育ててあげたい」「何とか手伝ってあげたい」なんて、無茶な手出しをしていた事もあるなあと反省もしましたし、自分がどう思っているかによって、ダメ出しをしてしまうこともあったなと感じました。
上司部下だからこそ、任せる事も重要なのに、その基準を自分で決めてないために、放任にしてしまったり、放任にしないために任せきれなかったりと、自分の基準が曖昧なんだなという事に気付かされました。

何度同じことを繰り返してもやってしまっている事の一つです。
それだけチームに対する自分の思いが強い事も感じますが、「部下も同じように育てたい」と、「同じように」がクセモノだったのかもしれないと、後から内省もしました。

その人はどのようにチームに関わっていきたいんだろうか。
基本的な事から、相手に確認してみたいものですね。

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