イノベーションの起こし方?

イノベーションとは、Wikipediaによると、「物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明と誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化を齎す自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。」とある。
が、なかなか簡単そうで難しいなと思いつつ、突破口を見つけた気がします。

突破口を見つけられたのは、2つの方法です。
一つ目は、前提を疑う事。
2つ目は、理想を高くもつこと。

なんだあ、と思った方もいらっしゃるでしょうが、この方法が凄く大切なんだろうなと思いました。

一つ目の「前提」というものは「そもそも」というものもありますし、私達が勝手に思い込んでしまっている「こうであらねば」「成功体験から考えると」というものが、本当なのかと疑う事なんだろうと思います。
そのためには、現状の話をすることも、きっかけを話す事も良いでしょうし、現状、問題視していることを洗い出す事も良いでしょう。
が、前提を疑う事なく話しても、「単なる改善」はできても、「イノベーション」は起こらないのだなという事をこの数年、会議運営や、コーチング、企業コーチングなどを通して感じて来ました。

そして、もうひとつは、理想を高くもつこと。これは、2段階ある気がしました。
一段階目は、少し頑張れば、より高い成果を得られるというゴールイメージ。この事に対して、成功体験を積み重ねられたら、それは「自信」に変わるでしょう。
二段階目になると、ここがポイントだと思いますが、高すぎる目標について、行動するための議論をすることです。
どういう事かと言いますと、成功体験を積み重ねるということは、成功体験が「こうすればうまくいく」という新たな前提を作ってしまうのです。
すると、「この成功手法を極限にすると、どうなるか」という、「手法」を手放せなくなる状況の中での発想になるのです。

つまり、イノベーションは起こらない。

そこを、敢えて「今までと違う手法でしか実現できない」という状況の中で、話をすると、全く違う方法が話し合われる事に成ることを目撃してきました。「創造」が生まれる瞬間です。
その中で、費用対効果の高そうなものから行動を決める企業様もいらっしゃれば、まずは費用がかからないものから。或いは楽しいと思えるものから。など、手をつける観点は違っても、全く違ったアイデアを元に動き始める事が起こっていました。

ドラッガー氏の文の中にも、企業サイクル(創業・成長・成熟・衰退)の衰退を迎えないためにも、常に一割の現存の排除と新たな創造が必要だと言うような事が書かれていたと記憶しています。
全社的にという急激な動きでなくても、1割という範囲から、この創造を始めていくことも、大きなイノベーションに繋がっていくのではないかと思いました。

なぜ今このテーマなのか。
それは、経営者の方々とのコーチングセッションの中で、「来年までに今の2倍の業績にするとしたら?」という話の中で、イノベーション的創造が出来上がっていくことを今朝感じた事と、私自身の事業に関して、「創造」が足りないなと感じたからでした。

原点に立ち返り、今朝の経営者の方とのコーチングのように、ワクワクとしながら、イノベーションを起こしていきたいと思います。

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