テンパったリーダーからの脱出

先日、とある経営者とお話していたら、以前と比べてテンパっているように感じました。なぜそのように感じたのかは明確でした。

それは・・・

今の事しか話せなくなっていたからです。
先の事に向けての今であったり、乗り越える今であったり、同じ「今」でも、色んな見方があるのは解りますが、リーダーが「先」を見なくなってしまうと、現状から抜け出す事は非常に難しいだろうなと、私は考えているからです。

その視点で、話を聴いていると、現状起きている事に対しての対応が目一杯になっていました。それが悪いわけではありません。けれど、せっかく話す機会を頂いたので、先の事も伺ってみようと思って聞いてみました。

そんなにテンパってない方だと、先の事を伺っても、時間はかかるにしても応えて下さいます。
しかし、今が精一杯の方は、「先の事は判らない」「先の事より今の事だよ」と仰るのです。

私の拘りであるだけで、その経営者には関係ないのかもしれません。しかし、その部下にも話を聞いてみると、「社長はこれからどうしたいのか判らなくて不安」「何だかずっと今の状態を繰り返すしかなくなる気がする」というような不安を口にする方が多くいらっしゃいました。

部下が仕事に集中する環境を作るためにも、やはり「先」を考え、伝えて行く事は大切なんだろうと思いました。
その事が考えられなくなった時というのは、今の対応に追われてしまい、全体像が見えなくなってしまうことも多々あります。
来月の事でも、来年の事でも、とにかく少しでも先の事を考えるだけで、今から抜け出すきっかけになるだけでなく、部下も安心させてあげられるのではないでしょうか。

そうは言っても、私は今の大変さを体験しているわけではないので、今のことだけで必死な状態では無理なのかもしれません。
ただ、少しでも今から抜けだそうと思うのであれば、そんな突破口もあるのではないでしょうか。

「あなたは、来年どんな状態になっていることが理想ですか」
「今、あなたはどんな感情ですか」「なぜその感情になっているのでしょうか」

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