上司の使う、何とか「なる」と「する」

お客様とのお話の中で、あるあると思った事。それが「何とかなる」と「何とかする」の話しでした。

「何とかなるさ」という人と「何とかするんだ」という人の対立。
私も以前は、「何とかなる」だけを使っていた時期、そして「何とかする」だけを使っていた時期があります。今でも、基本的には「何とかする」です。

けれども、先日お客さまの話しを聞いてなるほどと思った事がありました。
それは、「何とかする」という人は、何とか自分でやろうとしてしまうので、その人の能力は凄く高くなるし、本当に能力も成長も素晴らしい。けれども、そういう人は多くの場合、主語が自分だから「私が何とかする」なので、部下を育てる事や、人に任せる事が苦手に感じる。と仰ったのです。

言われてみれば、私も「何とかしよう」としている時は今でもそうですが、一人でもがいています。

けれども、その方は「何とか成らないこともあったら、何とかするけれど、(あいつに任せても)何とかなるさ」と、尻拭いだけする覚悟があれば、「何とかなるさ」と言える上司の方が、部下育ては上手だったりするんですよね。と続けられました。

何だか運任せ的な言葉に感じていた言葉「何とかなるさ」が、すごく素敵な言葉に聞こえてきました。
どちらか一方だけが大切なわけではなく、「あいつでも何とかなるさ」もっと信頼するなら「あいつなら何とかするさ」と言ってあげられたら、上司は「その後は何とかするぞ」という部下のしたことへの責任を追う言葉であり、部下に一歩を踏み出させる言葉が、「何とかする」に変化する。

主語が自分であったとしても、行動の主体は変化していく。何だか、一人で「なるほど~」と感心しきりに聞いてしまいました。

そのことを教えてくれたのは、小さなチームを任された20代後半の男性でした。そのことを聴いていて、私はそのチームがこれからどんな成長をしていくのか、楽しみになってきました。その人には、「これからもたまにチームの様子を聴かせてね」とお願いをして、その場は終わりました。

私も彼くらいの時にそのことに気づいていたら、今、あの部下はどうなっていたのだろうかと、反省をした部分もありました。
時に遅いという事がないのであれば、これからどこかでチームを作っていく時には、意識してみようと思います。
それにしても、言葉って面白いですね。一文字の違いなのに・・・。
そして、使っている人の立場が変われば、また意味合いも違って聞こえてくる。不思議です。

まずは、子供や、お客様に接する時にも意識してみようかなあ。どっちの言葉を使っているのかって事だけでも・・・。

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