wakuwakuさんのコメントから、ふと「見えることって大切なんだな」と思い出した事が沢山あったり、今体験していることでそうだよなと思う事があったので、「見える化」の活用について話してみたくなりました。
「見える化」というと、「すぐ見て解るようにする」という事が大きなテーマではあります。製造業では数字をチェックしなくても、すぐに線を合わせるだけで良いとか、線があっているかを確認するだけで近づいていく手間が減るというような活用の仕方が主かもしれません。
しかし、見える化を全体像の把握につなげたり、成長の積み上げの見える化に繋げていくと、これは全く違うものになる気がします。
最近、片付けたいものを全て出してみました。目の前に積んでみたんです。すると、これが「片付けたいものの全体像」になりますよね。
リストアップしているものにチェックをつけていくというチェックをつける事も見える化ですが、私の場合は、明らかに「これを片付けたい、無くしたい」という衝動に駆られます。それは「汚いままが嫌だから」という人の「快を求め、不快を避ける」心理を応用したものかもしれません。まだ途中ですが、かなり減りました。チェックをつけながらリスト化していた時よりも圧倒的に早いです。
チェックをつけたほうが気持ちが盛り上がる人もいらっしゃるでしょうから、自分にあった見える化をすればいいと思いますが、私の場合にはどうやら、全体像を把握したほうがよさそうです。
こうした事もあるのでしょうが、先日、仕事の戦略や戦術について、表を作ってみようと提案をされました。
その表は縦軸を財務、顧客、業務、人材の4つの視点にわけ、横軸を期間で区切っていくものです。こうした視点でマイルストンを作った事はありますが、私の場合、理念と目的、目標、そのことに対するやる事は概ね出していたのですが、視点を4つに分けてみると、お客様の事や業務の事は書けたとしても、他の部分に執着したくない自分が居たり、人材について考えてなかった自分に気づく事ができました。お客様についても、更なるサービスって面では、まだ考えが足りないんじゃないかと考えることもできました。
今はまだ全体像を作っている段階ではありますが、マトリックスを埋めていく状態を作っただけなのに、見えてないものが見え始めてきました。その上で、すぐに動くことだけを追加しようとしたら、かなりあるのですよね。
そして、その事が解ったことによって、「空白を埋めたい」という人間の心理が働き、勝手にそのことを考える時間や、行動している時間を取ろうとウズウズしている事に気づきました。
できる営業パーソンは、4つの視点の人材以外は、手帳(タブレット端末含む)に書き込んでいると言われます。人材は自分自身なので、書き込まないでしょうが、まさに見える化をし、そのことを元に動いていくことをされているのだろうと考えられます。
前職の時は、「作らなければならない」と義務感でやってきた事が、実は人の心理を動かすものに変化させていける指標になるんだと思うと、義務ではなく「当然のこと」なんだなと思えるようになりました。
今も関わっているNPOで、全体像を見える化する事の得意な方が居てくれるから、そのかたが見える化してくれたものに従って動けています。
「パッと見て解るようにする」「いつでも目に止められるようにする」という事が「見える化」だとしたら、その効果には、人の心理も活かされているんだなという事をつくづく感じました。
自分のために「見える化」すれば、自分が動けるし、組織のために「見える化」すれば、一丸となるための一つのツールにもなり得るのでしょうね。「やらなきゃいけないこと」から、「当然やること」の一つに「見える化」を加えようと思いました。
あなたが動けないけれど、本当は動きたい事など、ちょっと見える化してみませんか。
あなたのチームがバラバラしていると感じていたら、ちょっと仲間と「見える化」できることを探して、見える化してみませんか。
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