仕事と家庭のバランスって日々変わっていくんだなあ

先日から、非常に相反する考え方や思いを伺いました。それはどんな事なのか。介護を通して、仕事と家庭を見る時に何が良くて悪いのかは判らないのですが、バランスという見方をすると、いつでも変えられるんだなと思いました。

先日、親族に認知症が居るので、認知症介護に関するセミナーを家族と受講してきました。そこでは、介護を体験してきた講師が「仕事を安易に辞めないで、仕事と介護をどう両立するかをケアマネジャーさんと相談して、気持ちの切り替えもしながら介護に携わって欲しい。仕事をやめてしまうことはお薦めしないです」と仰っていました。

しかし、その後にお会いしたご家族は、余命を宣告された方の介護のために、軌道にのった仕事を辞め、引越までして、介護をされていました。それでも、やれることはやれていることに後悔はないと仰っていました。

私も、自分の家族が直面している介護という課題に対し、色々考える事があります。しかし、仕事をしているからこそ、そのバランスを保っているんだろうなと思うことが多いので、私は仕事をしているのだと思います。
ただ、認知症が悪化していった時にどのように関わっていくのか、これは一人で決めることでもないと考えています。家族と話し、その上でバランスをとったとしても、日々状況は変化します。病状も、家族の仕事などの状況も変化をしていきます。最初にこう決めたから、こうするんだというのではなく、何度も何度も見直しながら、やじろべえのように、その時その時で、自分たちにとって納得のいくバランスをとっていく話しをしていくことも大切なんだと感じました。

どんな事も、バランスというのは、変化していくのに、一度決めると、ついつい「こう決めたから、こうでなくちゃ」になってしまっているように感じる事があります。でも、いつでも見直せます。ただ、見直す時が、「今どうか」だと不安定になってしまうので、「この先どうなっていく可能性があるから、こうしていこう」と先のイメージを共有して、今後のバランスを静かに安定させていく事の方が重要に感じます。

これは仕事の中でも同じじゃないでしょうか。
職場の人と家庭とのバランスについて話しをさせてもらうこともあっていいんじゃないでしょうか。結局、仕事が人生の全てじゃないけれど、仕事は大切なものとなっている事も私には確かです。
その中で、どのようにどんなバランスをとっていくのか。
一人だけで考えるのではなく、周囲の人達と色んな話しをしていくこともまた、後悔のないバランスを保つためには必要な事ではないでしょうか。

今日は、自分だけでバランスを保とうとしてしまう時期があったけれど、周囲とバランスを考えるようになり、先のバランスについて話す機会が作れるようになって、少しだけ楽になった事を「成長」として捉えて、伝えてみたくなりました。

一人でバランスを取ろうとしている方には、是非、周囲の協力者を見つけて話してみてほしいなと思います。
一人だけで背負わないで欲しい。そんな思いでいっぱいです。

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