小さな成功体験のための体験

最近、継続的なセミナーなどでは、小さな成功体験を積み上げて欲しくて、ゆっくりじっくり取り組んでもらい、いつの間にか出来るようになっているという事をイメージして、やっています。そのため、新しいメンバーが入った時に、今までとの変化を実感するという事もしばしばです。これもいいなと思ってはいるのですが、では常に成果を求められている現場ではどうなのでしょうか。

同じようにセミナーをしていても、セミナーの期間が決まっていたり、単発だと、いい話だったなで終わってしまうことって良くあります。そうならないために、「よしっ、やってみよう!」という所まで意識づけしているつもりなのですが、数回行なっていても「あれ?そんな事やったっけ?」「その後、試してみたけれどうまくいかなくてやめちゃった」などの声を伺うと、成功体験を現場でするよりも、ここで成功体験をと、思い巡らせてやってみました。でも、それで満足してしまう方もいらっしゃったり、そのことで頑張ってくださる方も出てきたり。

次に行ったのが、成功体験を喜べるために、(普段から頑張っていらっしゃる方々が集まっているんだと判る時に)やれない悔しさも味わってもらおうと思いました。「結構大変だ。頑張らないと!」と思ってもらうのもいいのかなと思いました。もちろんできている部分は伝えながら、一つでもいいから、「じゃ、これをやってみよう!」と思うきっかけを作ってもらえたらと思いました。

自分の中では、正直なところ、これから先がまだまだあるんだよと伝えているようで、それがいいのか悪いのかはわかりません。けれども、ハードルをあげた事で、「なあんだ、やれているならいいや」から「ちょっとやってみるか」と気合を入れてもらうのに使ってもらえればという、自分なりのチャレンジでした。
最初からこうしたのでは、逆に体験をつもうとも思わないかもしれませんが、今まで何度かやれている事も伝えてきたので、「これができるようになれば・・」と思っていただくハードルを一個準備することも時にはいいのかと思い、ハードルを作ってみました。

次回お会いした時に、その方々が少しでも体験をして、成功体験を語り合えるような状態になっていたら、急激に加速していくのではないかと私はイメージしています。
あくまでも、私の勝手なイメージなので、その間に止まってしまう人が居そうだったらフォローはしたいのですが、間は本人からのコンタクトがなければ、できない状態です。
自分にとっても、このチャレンジは、自分の新たな体験なのかもしれません。

職場でも、期限や期間が決まっている時には、どうしても乗り越えたい壁が現れてきます。そのことにぶつかってみよう、乗り越えてみようと思ってもらうまでが、いつも悩みで、段階的に登って行こうというアプローチが成功に繋がる人も居れば、この見えている壁を乗り越えようね。と共有してから、「よっしっ!」と大きな気合をかけて、一気に超えようとしてみたりする人など様々です。

その中、小さな体験を既に積み重ねてきた方々には、たまには大きなハードルもいいのかなと思いました。
これからその方々がどんな体験をされていらしても、次回は「やってみたんだね」というそれだけでも、成果なんですから、その部分から受け容れていける心持ちで居たいと思います。とは言え、心のどこかでは、あの人達ならきっと自分なりの成功体験を持って、参加してくれると信じている自分がいるんですけれどね。

次回のお互いの成長を確認し合える事を楽しみにしながら、体験をしてみようと思えるきっかけ作りについて書いてみました。

あなたはどんな時に、「ちょっとやってみようかな」と思えますか。
どんな時に、「続けてみようかな」と思えますか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました