記憶に残すためのメカニズム

今朝、4年前の仕事の業務内容について質問が来ました。当時の資料も送ってもらいましたが、自分でも驚くほど覚えていました。今、ここで起こっていることのように。
なぜ、こんなに覚えているのか。なぜ忘れないのか。記憶のメカニズムを他の場面も思い出しながら、確信しました。

以前、記憶のメカニズムに関して調べた事がありました。長期記憶のためには何が必要か。
 1.意味づけをすること。体験と結びつく事。
 2.繰り返し行うこと。復習すること。
 3.書いて手を動かしたり、発音して口と耳で覚えたり、連動させること。
 4.感動(感情が動く事)と共に体験すること。
 5.睡眠をしっかりとり、記憶を整理し定着させる時間を持つこと。
専門家からしたら正しくない表現かもしれませんが、私の解釈では上記のような事がありました。

で、4年前の仕事の時はどうだったのか。
単価の交渉の件で、うんざりするほど取引先の方と交渉を重ねました。けれど、妥協点は探るもののこちらの要求も受けてもらったことで、単価交渉が終わったときの達成感、そのやりとりの一部分は非常にはっきりと覚えています。そのやりとりのおかげで、疲れて夜はぐっすり寝ましたし、単価のやり取りについて興奮して、同僚に話をした事を覚えています。
ですから、感情が動き、反復をし、睡眠を取ったのですよね。自然と長期記憶として保存されたわけです。しかもその後も、勤めている間は何度も他の単価交渉もやりとりしていたので、繰り返されたものもあったのかもしれません。

では、他の場面を思い出してみようと思いました。
私は、研修に参加するとその研修の事を覚えている方だと自負しています。なぜ覚えていられるのか。
 1.「会社でどう活かせるかなあ」と言う視点で受講するので意味づけがその場でなされていました。
 2.職場に戻って、早速やってみる事で、体験となりました。
 3.ログをまとめることで、再度復習をしていました。
上記の三つはあったことを覚えていますし、今も同じようにしています。今はプラス周囲の人の喜ぶ顔を想像する事で受講することを楽しむという感情が常に入るようになりました。

一度しかあったことのない人の顔を覚えているのは、楽しい感情と共に覚えていたり、その人がインパクトのある言動をおこしたときだなあとも思い出されます。これもまた二つ三つの条件が重なっていますね。

記憶に残るメカニズムがあるとしたら、私たちが無意識にやっている習慣もまたこのメカニズムにのったものかもしれません。
もしも今の習慣を変えようと思ったら、このメカニズムに当てはまる新しい長期記憶に塗り替えることが必要なのでしょうね。これは書いていて私自身がふと気付いたことです。
ふとそんな事を思い、習慣も過去の私達になんらかの影響を与えていたんだろうなとしみじみ考えてしまいました。

記憶に残るメカニズムを聴いて、あなたは今何を考えていますか。

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