教えるつもりより教わるつもり

自分の知っていることだと教えたくなるってありませんか。それが仕事だと一段と。
けれども、リーダーが部下を育てようと思う時、その方法一つでは依存させてしまうことにもなりかねません。私自身の経験として、教えることには非常に時間がかかりました。しかし、他にも方法を持っていることでかなり育てるスピードがアップしました。その方法とは・・・


教えているときは、非常に大変でした。まさに手取り足取り。しかし、気付いてみると、一つのことを行動するのに、一回一回確認をしてくるようになりました。言われた事をこなすというプロになってくれたのです。
これも一つの成果ではあるのでしょうが、特に中小企業の場合、一つずつの報告をしたり聴いたりするほど、人的ゆとりのない場合が多い。一人がいくつもの担当を任されています。
そのため、教える他に何かないかと、基本を教えた後に「明日から任せるから、自分で考えてやってみてね」と任せることにしました。そうなると、色々な工夫をしてくれる人も居て、教えた以上のことをできるようになってきました。
ある時、その人が休む事になり、私に最低限の引継ぎをしてくれることになりました。部下は必死に私に教えてくれます。自分のやり方から手が離れ、部下なりの仕事のしやすい方法を考えていてくれるので、教えてもらうことにしたのです。
すると、部下は上司に教えているわけですから、引継ぎができるくらい説明をするためのサンプルも用意し、説明をしてくれました。部下曰く、「教えるとなると、ただ漠然としていた仕事に意味を感ずる事ができます」と。
それ以来、部下は自分で仕事を作ってこなすようになりました。一日の仕事のスケジューリングも自分で考えてやるようになりました。

何が変わったのか。
「仕事に対する誇り」だと部下は言いました。必要とされていることをひしひしと感じ、上司に教えるほどの仕事をしているんだと仕事の意義も感じ、モチベーションがあがったといってくれました。

教える以外にも、自分で考えてモラルための選択肢を持つ。その事で部下の育つスピードも、やる気も周囲が与えて上げられる。そんなことを思いました。
これから、どんなことがあっても部下は自分で考えていけるでしょう。
私はその報告を受けたり、相談をうけることが、教える事よりも多くなりました。段階を見極めながら、部下自身での成長を促す。そんな事を上司としてしていけることが大切だと感じました。

上司部下だけでなく子育ても同じ。今は娘に数字を教えてもらっています。

選択肢があると、接し方も換わってくると私は感じています。
あなたは、今している事に対し、他にどのような選択肢がありますか。

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