混乱するのもいいものだ

昨日(2011年7月21日)はとある企業様で会議に立ち会っておりました。

自分がたまにした発言で混乱させてしまうのですが、昨日も私の質問に答えてくださろうとしているうちは良かったのですが、そのうちに「あれ?何しているんだろうな?」という雰囲気に。あれ?これってどうなの?という雰囲気を持ちつつ、私だけは「混乱することで、当たり前と思っていることに気づいたり、何か当たり前のこと以外のことに目を向けられるようになればいいな」という感覚で、混乱をゆったりと見守っていました。

しかし、会議参加者には、どうも気持ち悪いようで、そのまま45分程度の頭を休める時間になりました。

そして、午後のことでした、ファシリの方と「今までどうだった?」ではなく「今、どんな感じ?」「これからどうしよっか?」のような所に目を向けて話してみませんか?と休憩中に打ち合わせをしていたので、そのように話しが始まると。
「結構、分かったことがある」「浮き彫りになってきた点がある」などの話が出てきました。結局は、このチームとして「この一点に向けて、まず動いてみよう」という方向性になり、行動計画も立ちました。次回の打ち合わせ日程も決定し、最後には、すっきりした気持ちで話しが終了したのでした。

参加者にとって、その混乱が本当に意味のあるものになったのかは分かりません。けれども、集束しないかもと思われながらも、浮き彫りになってきた点について、変化をしていこうという事が明確になり、モチベーションも上がってきたように感じます。

次のステップをしてみることで、更に次のステップや、うまく行かなかった点の改善が始まるわけですから、これからが本番!!
昨日の混乱した内容というのは、何となく記憶に残るのでしょう。それがまた行動を起こしたときに振り返ることができたら、更に自分達でやっているという意識と共に、変化していく自分達や、そのチーム。そしてその周囲に与える影響を考えていけるようになるのではないかと期待をしています。

概要だけしか話せていませんが、混乱してモヤモヤして、何だかすっきりさせたい!という思いが、その後の集束を混乱の中から見出そうと、会議参加者全員が思うようになっていたように私には見えました。
混乱、予定外、というのは、違う視点の発見や、視野を自ら広げてみる機会や、集束を自ら促す原動力になるような気がしました。
頭の中が混乱しているというのは、その後もずっと脳は動こうとしてしまうのですものね。
誘導や決まった範囲の中で考えるよりも、その枠を出てみようとか、他の体験に脳がアクセスする機会を与えて、新しい発想や、納得した状態での行動を生みやすいのではないでしょうか。
混乱するのもいいものだ!混乱、大歓迎!!

ただし、気をつけるとしたら、混乱したら何とかしなくちゃと焦らず、休憩をとることではないでしょうか。それぞれが勝手に脳を駆け巡らせる時間にもなりますしね。
もう一つは、終わり時間を明確にしておくこと。集束していくんだという思いを確認しながら、混乱すると、勝手に集束に向かうような気がします。今日のゴールはどこなのかを明確にしておくことも大切なのではないでしょうか。

その点を考慮しながら、困惑・混乱してみませんか。
きっとその後に、今までのあなたの「思考の範囲内の思考」から、抜け出せるきっかけになってくれるのではないでしょうか。
リーダーの人達も、混乱している部下を見守っても、たまにはいいのかもしれませんよ。

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