2割しか正しくないリーダー

昨日(2011年5月24日)までの二日間は企業様の研修でした。その時に役員の方の講話がありました。技術職のトップの方です。その方の講話となった途端、緊張が走ったことが分かるほどでした。しかし、恐れられているわけではなく、尊敬されている方だったのです。

リーダーでもありますが、マネジャーとしての思いや、参加しているマネジャーの皆さんのためにマネジャーについて語られました。
1時間の講話の予定でしたが、20分で終了してしまい、皆さんからの質問タイムになりました。
率直にお答えされている様子も素晴らしいなと感じるのですが、何より「僕は基本的に2割しか正しい発想をできない。だからこそ、話すことを促し、周りの声にも耳を傾け、一緒に考えている時間が創出できていないなどアイデアも参考になりました。

通常と言っては失礼ですが、役員の皆さんは「僕が正しい」というスタンスで物事を誘導してしまったりもするでしょう。けれども、その方のスタンスは「僕が指示することはほとんど間違っていると思っているからね」と仰って、実際の質疑応答のときも、思いを語った人に対して「そうだよな。分かるよ。その先を一緒に考えてみよう」と仰っていました。

自分が間違っている事が大半だ

そう思う事で、人の話を聴けるようになるというのは、すごいと感じましたし、だれでも真似できる部分だと感じたので、その方のことにお話はできるようにしてくださいました。

役員の考え方を引き出したのは、質問によってでした。だから、マネジャーが持っていないわけではない考え方を、「僕が正しい」というマインド設定になると誘導になってしまったりするのでしょうね。

私自身も伺えてよかったです。自分が2割程度しかあっていないとは他の部分を知ろうとしたり、他が正しいというスタンスで居られるから、否定もしたりしないんです。もしかしたら、ちょっとしたことなのかもしれないけれど、どんなスタンスで話しを聴く事が大切なのかを考えさせられた講話でした。

皆さんが思っていることややっていることは、本当に全てなのでしょうか。本当に最適なのでしょうか?
ちょっと疑ってみるのもマネジャーにはあえて必要なんだろうと思います。

あなたがしている事は本当に全て正しいのでしょうか?

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