ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

経営者の決断と思い

   

先日、とある企業様で長年頑張ってきた定年に近いAさんに辞めてもらう決断をした経営者B社長。C専務はAさんを可哀相だと悲しんでいます。実際はどうなのでしょうか。

視点って色々経験してきた私には多面的に見えました。
・一度雇ったら、最後まで面倒をみたいと言う思いのB社長にそんな決断をさせたのは何なのか。
  Bさんはどんな働きをしていたのだろうか。
  Bさんに与えられたチャンスがあっただろうに、その時にBさんはどう対応したのだろうか。
  Cさんは、その様子に気付いていたようだけれど、これまでに何をしてあげたのだろうか。
  Cさん以下の社員はAさんをどう思っているのだろうか。
  経営状態はどうなのだろうか。
・Aさんの今後はどうなんだろうか。
  家族構成はどうなのだろうか。
  辞めてしまった後はどうしていく道があるのだろうか。
  B社長は先まで考える人だから、どんな選択肢をイメージしているのだろうか。
・Cさんは以前も違う人のときに同じことを言っていたような。
  本当に今からできることはないのだろうか。
  ここまでいたる間にAさんのどんな部分を見つけてあげられているのか。(かわいそうといえる根拠)

こんな事を色々と聞きたくなりました。実際に聞いてみたところ、まずはCさんが今からできることをしてみるという事でした。勝手にかわいそうと決め付けるのではなく、そう思うなら何ができるかです。

ただ、やっぱり面倒を見ようと思っていた人の肩を叩かざるを得なかった決断にいたるのは、一瞬ではないです。社員と社員の家族までを考えている経営者が、その人に対する決断をするに至るまでにもきっといろんな事を考えたり、させてみたり、しているはずでしょう。言われる人も辛いけれど、言うほうの思いも想像してしまいました。

経営者でさえそうなんですから、リーダーやマネジャーと言われている人達が、人としての優しさと、企業人としてのハザマで揺れ動く思いを持つことも当然でしょう。私も中間管理職になるとき、そしてなった後もそんな場面に立ち合わざるを得なかったこともあります。
非常に冷徹に見える部分もあったのではないかと思います。けれども、誰でもそうなのは、「今からどうするのか」という事を考えていくしかないという事です。

誰もが嫌な思いをする場面で、多面的に見た上での決断だとしたら、その過去は感情としての傷になるのかもしれない。でも進まなければならない。今、それぞれの立場でこれからどうして行くかを考えるしかないのではないでしょうか。

Cさんとも話しました。B社長はそんなに冷たい人なのかと。Cさんも違うという事は分かっていました。けれども、Aさんを思うと辛いそうです。きっと今までに支えてきてくれたことを知っているはずの経営者はもっと辛いでしょう。それぞれに辛い思いをしなければならないなんて辛い。そうならないために経営者も社員も頑張っているんだと思う。だからこそ、一段と辛い瞬間。

以前もありました。感謝を伝えながらも、ごめんと退職を促す場面を見ることが・・・。
私は社員としてできるのは、次に同じ場面に関わらずに済むように、自分のできることを最大限に発揮することだけでした。経営者も同じ人を作らなくて済むように、その先「この会社に居たんだ」と誇ってもらえる時期がくるようにより一層がんばるしかなかった。

スポーツの審判と同じで、結論をなかなか覆すことはできないからこそ、真剣に決断をしているし、思いもある。その事だけは気付いてあげたいものです。
Cさんが、Aさんを救うためにできることを後悔なくやってみること。話してくれたCさんへの応援はそれを見守ることだけです。

色んな立場が分かると、勝手な解釈はしたくないです。ただ、今この瞬間にできることを精一杯やってみて欲しい。過去を悔やむのではなく、どの立場でも今から先を考えていること、考えていくことを頭の片隅にでも置いておきたいものです。

あなたはどう思いますか。

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