決断力と直観力の鍛え方(磨き方)

リーダーには、決断力と直観力も必要とよく言われますよね。そんな時にあるリーダーが仰いました。「俺には決断力がないから、リーダーには向かないな」と。本当にそうなんでしょうか。

私は、気付いてみたら小学校の頃から友達に恵まれて、リーダーという役割を「やってよ」と言われてやってきました。自ら進んでという事ではなく、当時はみんながやりたくないことなら、私がやるよ!という気分で居たんだと思います。それぐらいですから、推されたらするけれど、自ら進んでするわけでも、断ることができるわけでもなかったわけです。

しかし、やってみると「決断力」を迫られる部分は小学生なりにありました。やったことのない時には「勘」も含めて決断しなければならないこともありました。

そんな時に父親が教えてくれました。「あのなあ、決断力とか直感ってのは、素質じゃないぞ。磨くもんだ。

当時の私には、どう磨けばいいのかは分かりませんでしたが、「素質じゃないんだ」という事がすごく心の励みになりました。

で、どう磨いたのか。

磨き方が分からないので、とにかく「間違ってでもすぐ決断をする。決断をしたことに責任をとればいい!」と思ったんです。結局、間違っちゃいけないとか、責任をとる覚悟がないからできないだけだと考えたんですね。当時、小学生だった私にはすごくきつかったです。なぜなら、「里江さんが言ったから」「委員長が決めたから」「ほら、違ってたじゃん」と、全て私に覆いかぶさってくるんです。でも、いい事はみんなのおかげであって、私のおかげでもないわけですから。損な役回りだなと思いながらも、「頼ってくれる人がいるんだから、ちゃんとやんなくちゃ!」って思いでやっていたのでしょうね。

大きくなってくると、そんな責任や正しさというのはより追及されてきます。ましてや、企業に入ると相手があったり、お金が絡んだりで、一段と決断力を鈍らせる材料がいっぱいあります。小学生の頃に分かったつもりでいたことが、形にならないこともありました。

でも、ありがたい事に今まで鍛えられた決断力や直観力は、常に磨かれる環境にあった事から、思ったよりも発揮できるようになっていたんです。これは自分でも驚きです。仕事の場面では発揮されても、私自身の全ての決断力が向上したわけではなく、お店でのメニュー選びは相変わらずゆっくりです。

そんな時にふと中学の頃に読んだ雑誌を思い出しました。バレー部のキャプテンをしていた私は、バレー雑誌を良く読んでいました。特にキャプテンや監督の言葉はすごく目に焼きついています。

その言葉の中に、

「直観力は何度も何度も繰り返して養われるもの。頭で考えなくても勝手に体が動いたりするのを反射っていいますが、それに近いものを直感って言うんだと思います。だから、何度も続けること。いろんな場面設定で繰り返す事。つまり失敗をくよくよしているようじゃ駄目で、失敗したら、それでも練習すると自分の直感は磨ける。例えば、セッターのサインを一瞬で見て判断して動くのなんて、通過する車のナンバーを「数字の○が入った車が来るぞ!あっ、違った。○だった。次は△だ」って言う事だって鍛えられるよ。」

という事が載っていました。違う人の記事では

「即決。バレーは悩んでいるうちに試合が進んじゃいますからね。みんな即決ですよ。ただ、決断しているっていう意識はないですよ。それが普通ですから。しいて、鍛え方って言われたら、服を買うときに即決するとか、料理のメニューをすぐ決めるとか、日頃からすぐに決めることを意識していればいいんじゃないですかね。もしかしたら、私達のように団体のスポーツをやってみることも一つじゃないのかな。」

そんな記事が載っていたなあと。小学生の頃から「どう鍛えるんだろう?」という事が気になっていた私だから、その記事がすごく目に焼きついたんだろうと思います。けれども、最初に「リーダーに向かない」と仰ったリーダーさんも、まだ磨いてないだけかもしれませんし、本当は既に持っているのかもしれません。

「リーダーに向かいないかも」と、諦めてしまうリーダーが上司だったら、部下としては悲しい。まあ支えたくなる人も居るかもしれませんが。しかし、リーダーも自分の本当はある能力を磨いて欲しいものですよね。

ないんじゃなくて、磨いてないだけ。私はそう思います。あなたは、どう思いますか。

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