コーチとして共にいるとは

世界的にご活躍されていらっしゃるコーチでマーシャレイノルズさんの言葉を聞き逃さなかったコーチエイのスタッフからのシェア
「コーチとして熟練するということは、スキルを磨くことではなく、いかにクライアントと深く共にいられるかということだ」

これは、本当に重要なことであると感じています。
コーチというスタンスの時だけではなく、まさに信頼関係そのものに関わることではないでしょうか。

数日前の事ですが、ある方のお話しを聴く事になりました。
その方は、凄く私にとって「ああ、私も娘に同じことしてしまっているなあ。娘も嫌だったのかなあ。」「ああ、そういう事が嬉しいんだなあ。」など、子どもに重ねてみたり、考え方の枠が広がる話をしてくれる方です。

半年以上ぶりでしょうか。お会いしたのは。
しかし、話をしている本人はというと、「久々に笑いました。」「久々に自分の話を聞いてもらった気がします。」「こんな話もしちゃいますが・・」と、本当に思っていることを話してくれます。
半年の間にも、どうしているだろうか、と気になってみるけれど、頑張っているんだろうからとこちらからは連絡をしないです。
それでも、相手も同じように感じてくれていて、近くに居ないのに居るような気がするというのは、スキルではないなと感じました。

マーシャさんの言葉を基に、コーチ仲間と話をしましたが、根っこは相手に対する敬意があるかだよね。と・・・。

運よく「この人は凄いなあ」と思う方々しか周りにいらっしゃいません。
クライアントさんも本当に尊敬できる方ばかりです。

その方々から学ぶ事ばかりなのに、たまに「あれ?違わないかな?」「それって事実なのだろうか?」と思うと、とことん確認してしまいます。違和感という部分でしょうか。
それが、結局フィードバックに繋がっていくような気がしています。

コーチングを学び始める前に「ネイティブコーチだね」と言われていた頃は、本当に人の話しを聴いてばかりだったように思います。けれども、講師という仕事も始めて、自分の主張も明確にして接するようになってから、たまに「あれ?私、今上から目線だったよね。」と感じる事もあります。経験を積んだからこそ、周りの考えや意見が視野を広げてくれるのに、何をかたくなになっているんだろうと思うことがあります。敬意を忘れてしまったのだろうか。

今回の言葉を聞いて、「共に」という感覚が薄らいでいる瞬間が、講師の時にはあるなあと感じました。
24時間ずっとコーチではいられないにしても、講師である時も、コーチのスタンスはなくさないで居たいなと思いました。

「共にいる」「深く共に居る」という瞬間を数日前に体験し、改めてこのスタンスを忘れたくないな、いつでも持っていたいなと思いました。思ってやっているようでは、まだまだ未熟者ですが、昔できていた事で、もう一度大切にしたいものが浮上したのだから、持ってないものを得るよりは簡単なはず。

ちょっと意識して、共に、深く共に居られるあり方を取り戻したいと思いました。

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