ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

リーダーの葛藤

   

初めてリーダーになった頃の日記を見て、最近、リーダーになりたての人達に伝える事があります。単純に私の度量が小さいだけのことかもしれません。しかし、少なからず同じような人もいらっしゃるかと思うので、暴露します。

リーダーになりたて、つまり部下が出来た時なのですが、正直私は使えない部下で居てくれる方が嬉しかった。

しかし、私の部下(ここでは事務職の部下)は自分で採用したのだけれど、すごく優秀な部下ばかりでした。どんどん仕事を覚えるだけではなく、アレンジまでしていける力もあります。

けれども、私は正直、今まで培ってきた私の領域を侵されているようで、何だか嫌な気分だったのです。「ひえ~、心狭いなあ」と自分で客観的に見ながらも、抑え切れなかった時期がありました。部下なら、私の言うとおりに動いてくれたらそれでいいのに、私よりも前に出ようとしないでよ!とそんな気分だったのでしょうか。ですから、部下が失敗すると自分の責任になってしまうにも関わらず、部下の失敗をどこか「でしょ?出過ぎるからだよ」なんて、醜いなあって思いを持っているころがありました。本当に今、話していても心小さいなあって思っちゃうけれど、やっぱり領域を脅かされることで、自分の存在価値がなくなることを恐れていたのかなと思うと、私だけのことではない気がしています。

しかし、そんな私に転機をくれたのはその部下でした。

私の苦手な事を得意とする彼女しか出来ないことをやってくれたおかげで、お客様を喜ばせることが出来たのです。

お客様「あなたが考えてくれたの?」

私  「いいえ、この●●さん(隣に居た部下を指して)です」

お客様「そう。●●さん、ありがとうね」

部下 「いいえ。小林さんがやらせてくれたんです。ずっとしてみたかったんです。」

お客様「じゃ、お互いに良かったね。ありがとね」

ちょっとしたやり取りではありましたが、「ずっと」という言葉が気になってあとから部下に聞いてみました。すると、前職の時から、お客様に対し、こんな事がしてみたい!という思いがあったそうなのですが、ずっと上司から反対されてやれなかったんだそうです。けれども、思い切って話してみたら「やってごらん」って言ってくれたので、やることができて、お客様に喜んでもらえた。嬉しいです。そうやって無邪気に私に話すんです。

私は正直ショックでした。私は自分の領域を守る事しか考えられなくなってきていた。けれども部下の時はこの子と同じように、お客様の事を考えていたよな。恥ずかしい。そして、この子はこんなにもお客様が喜ぶことを形にできる子なんだ。すごいな。私には出来ない事だものな。

そう思えた時に、彼女のよさをもっと出させてあげたいと心から思えるようになりました。

彼女がやりたい事で、お客様や社員のためになることはどんどん形にしてもらいました。どんどんヤル気になって、楽しんで仕事をするようになった彼女を見て、私も嬉しくなりました。「これが本来の姿なんだあ。」と同僚としてだけではなく、上司として注意する点は注意しながらも、出来る限り彼女のよさを活かしていくことにしました。

単純な事なのかもしれません。しかし、どこかで自分の領域を守る事に必死になっていた私は、その頃には、自分で仕事を見つけてどんどん改善や、コミュニケーションを取る事に時間を割くようになっていました。自分の領域だと思っていた部分を任せ、自分の見えてなかった領域に手を広げ、挑戦をしていきました。

考えてみたら、リーダーは変革を意識することは重要だといわれますが、私は過去ばかりを大切にしようとしていたんですね。これから先をみようとした時に、見えた先に広がるものは大きいことに全く気づく事もなく、ずっと葛藤していた時代があったのです。

手放すには勇気は要りました。それは自分がどうなってしまうのだろうという不安があるからです。けれども、そこで手放すことができたことで、今、先に進むことに不安は多少あっても、何とかなると思えるんです。先にどう変えていこうかと変革を楽しむことができるようにもなりました。これは体験したからこそ言えることであって、もしかしたら気付かないで、私と同じ葛藤の時期を迎えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。

気付いている人なら、勇気をもって進んでみて欲しいです。気付いてない人は、他の人に、部下に自分がどう見えているのか聴いてみて欲しい。そんな心小さくないよって言う人も居るでしょう。そんな人は、こんな思いをしている人が居る事も知っておいて欲しいです。

すごく醜いのかも、心狭いのかも。けれども、こんな私が、こうして変われた。それも事実です。人はいつからでも変われる。というよりも、見方がどれだけでも変化させられる、これからだって。

また私も違う葛藤に出会う時が来るのかもしれません。けれども、それまでの私も、その時の私も全部私。逃げずに受け止め、そこから変えたければ変えればいいかなって思います。

ちょっとリーダーに初めてなったころの葛藤について正直に書いてみました。

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