たまにデータを観てみる

時間がたまに空くと、移動中など母体数が大きいデータを観ることがあります。
結構、客観的に見ると面白いデータもあるので、推察も含め、拝見するようにしています。

先日も思っていたことと違う部分がありました。
それは、中小企業の痛手が大きいと思っていたが、違っていた部分。

働き方改革で、経営陣へのアンケートを行ったデータがありました。(大企業は300名以上でくくられてしまっていて、対象なのかもわかりません)

そのデータを見ると、半数近くが「働き方改革によって、経営に支障がある」と答えていました。

が、中でも興味深いのが、零細企業よりも小規模。小規模よりも中規模の企業という形で、従業員数が多い企業ほど支障があると思っている点。私の中では、小規模が一番痛手があるのかと思いこんでいたので、大きいほどなんだ、と。

理由などは以下の通り

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経営者が支障を生むと考えている項目は「時間外労働の上限規制」(69%)、「年次有給休暇の取得の義務化」(56%)、「同一労働同一賃金の義務化」(46%)、「中小企業の時間外割増率猶予措置の廃止」(30%)、「勤務間インターバル制度の普及促進」(10%)などが挙がった。

回答者からは「残業の上限を規制しても、結果的にサービス残業の増加で補う状態になってしまう」「人手不足の状況なので、有給休暇で休む人がいると1人当たりの労働時間が長くなり、賃金が上がる」「同一労働同一賃金を取り入れると、労務費の上昇が考えられ、利益を圧迫しそう」といった声が出た。

また「社員に能力差がある職場では、同一労働同一賃金の判断が難しい。本当に守れば優秀な社員から不平不満が出る」「残業の上限や有休を義務化したら生産性が下がる」との意見もあった。
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とありました。

もちろん、支障はあっても前向きに関わろうとしている企業様もいらっしゃるようですが、それだけ一人への残業が多いのは、規模が大きいほどあったのかなあ?他人に対象の人数が多いための経理的側面かなあ、などと色々考えてしまいましたが、勝手に思い込んでいた部分が違うことに気づけるのは、こうしたデータがあるためだなと感じました。

 

たまにデータを観ながら考える時間も必要ですよね。

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