「あなたの◯◯」◯◯次第で気持ちは真逆

ある企業様にお伺いしていて、びっくりしたことがあります。それは、「だめな人」という言い方をすること。
けれども、本人を前に言っているわけではないので、もしかしたら、びっくりすることでもないのかもしれないと、ふと聞こえてこない声に耳をすませてみたくなりました。

とは言え、可哀想なほどにだめ烙印を押された「リーダー」
リーダーが変わらなければ、私達は気持ちよく仕事ができません。
また、こんなミスしている。私達がフォローしてなかったらどうなっていたことか。
と部下からの烙印なので、びっくりしたのですが、対象のリーダーに聞いてみると、「今までは大丈夫だったのに、急にどうしたんだろう?」と言う感じで、挙げ句のはてには「私のことをよく思ってない人が居るから、こうした噂が出るんだろう」と。

気づいたのは、お互いが「あなたのせいだ」と思っているということです。
「あなたのおかげで」と感謝する気持ちさえあれば、お互いに補完しあっていることはあるだろうに、「あなたのせい」ばかり。
ギスギスして、助け合うというより、「やってあげている」という感情が伝わってきます。

ほんの少し語尾が違うだけなのに、全く違う感情に聞こえてきます。
ましてや、チームの雰囲気は「せい」と「おかげ」では真逆になってしまうのです。

リーダーに伝えてみました。
「皆さん、あなたのせい、という言葉を裏側に秘めているように聞こえます」と。

すると、「そうだよねえ。全部私のせいにしてくるんですよ。全く・・・・」と数分話した後に、「あっ、私も同じですね。私がそんなところでリーダーシップ発揮してしまったら、チームの雰囲気も悪くなるのは当然ですね。ああ、私のせいだ。」と。

「誰のせい?ではなく、誰のおかげと言い直してみると、どんなメンバーが居るチームですか。」
リーダーは、かなり考えながらではありますが、メンバー一人ひとりを「◯◯さんが居るおかげで」と紹介してくださいました。
リーダーも話しているうちに、「私のチームは最高のチームメンバーが揃っているのに、なぜ成果に結び付けられないのか。」と、今までとは違った視点で話を始められました。

ほんの少しの違いが、大きな違いとなり、リーダーも変化を起こしつつあります。
きっと、「だめ」と烙印を押されてしまってからなので、変わったらすぐにチームが変わるわけではないかもしれません。けれども、これからのこのチームの変化や成長を私も楽しみに待ちたいと思えました。

ほんの小さな言葉の違い。
けれども、大きな違いになると思うと、私もそんな違いに目を向けて観察をしていこうと改めて感じた出来事でした。

あなたは、「あなたのせい」「あなたのおかげ」どちらを多く思いますか。
どちらを今後使っていきますか。

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