解ってほしいんだなあ

否定はしなくても、相手を説得しようとするときには、伝わってしまうものですね。
自分の思いが強すぎて、コーチングをしている相手でもないし、ありのまま、自分の思いを伝え、解ってもらおうとしました。
が、相手にも思いがあるわけですから、対立してしまうんですよね。

上下関係があれば、結局上下関係の上の人の意見が通ります。
会議だと声の大きい人の思いが優先される傾向にあります。
けれども、私が接したその方は、対等です。

だからこそ、意見がかみ合わないし、対立関係はそのままです。

ふと、コーチング的コミュニケーションで関わってみました。
相手が拘る意図は何か。
聞いてみると、なるほどと思うこともあるのです。けれども、この視点から見ると、こうだと思うけれども、と私の思いを後から伝えていました。
相手の事を少しだけでしょうが、理解した上で、伝えてみると、相手も聞く耳を持ってくれます。

あれ?良い雰囲気だなあ。対立ではなくなっている。
お互いが、なぜそう思ったのか、拘る部分はどこなのか、話して居るうちに、全く別の考えが二人に浮かんだのです。
良いところをお互いに取ったわけでもなく、本当に別の考えが浮かんだのです。
その考えに、二人の思いは含める事ができることを二人が感じたので、「これいいね」とアッサリ終わりました。

不思議なものですね。
ちょっとだけ「相手の思いに至った背景を知りたい」と思い、聴き始めただけなのに、同じように私の思いの背景にも興味を示してくれて、二人とも納得した上で、違う方法が見つけ出せるなんて。

その方もおっしゃいました。
「どこかで『なんでわかってくれないの。解ってよ』としか思ってない状態では、正直、smilecoachさんの話は聞いてないんだよね。解ってよ、ばかりで。でも、私の事を聞いてくれて、『それはそうだよね』と言ってくれた時に、急に二人の間の氷の壁が解けたみたいになくなったんだよね。不思議だよね。」と。

コーチコーチと構えてしまっていた自分ですが、普段から活かせる場面が沢山あったのに、いつの間にか、正直に関わるという言う部分だけを抽出して関わってしまい、昔はできていたことが、できなくなっていた事に気づかされました。
ああ、いつの間に、こんなに高飛車になってしまっていたのだろうか。反省・・・。

自戒の念も込めて、改めて「解ってほしい」のは私もその方も、きっと他の方も同じ。だったら、その人自身に普段から興味を持ち続けていたいなと思いました。

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