ネイティブコーチのひとりごと

ネイティブコーチと仲間から言われるsmilecoachの考え方、コーチング的要素、日々の生活や研修講師・リーダーを楽しむ様子からのsmilecoach自身の気付きを毎日お伝えします。

その場でクリアにすることが大切なわけではない

   

コーチングをしていて、はじめた頃は「このセッションの中で何か気付いてもらわなきゃ」「すっきりしてないなら、もう少し話さなくちゃ」と、自分の中で1セッションずつが完結していないといけないと思い込んでいたんです。それが経験を重ねてくると、そうばかりではないと分かりました。

セッションは基本的に1回20分~45分位の会話です。会社の中だと日頃からコミュニケーションも取っていることもあり、2~3分で終わることもあります。
その中で、相手がはっきりさせたいことをはっきりさせてあげたいという思いが強すぎると、私自身が力が入り過ぎて、部下に対してだと「誘導」してしまうこともありました。つまり私も一緒に考えてしまい、私の考えた方向に答えが進むように導いてしまうのです。これだとただ回りくどいだけで、自主性を促すことにはなりませんでした。
30分を過ぎても、全く話が進んでないと思えるときも同じように、何とか気付かせなくちゃと思っていた頃は、誘導をしていたように思います。

部下以外のクライアントさんに対しては、さすがに誘導しないにしても、何とかしてあげなくちゃと自分が焦っていて、相手のその焦りが伝わって「すみません」という言葉を言わせてしまっていたように思います。

しかし、クライアントさんの中で一人、ずっと愚痴っぽく話しているのを、せいぜい自分で変えられることって何かなって話しをするのが時間内で精一杯の人が居ました。話している愚痴自体が私にも経験があることだったので、すごく共感しながら聴いていたのです。そして、50分くらい過ぎてしまった頃に「で、あなたはそれに対してどうしたいの?」と質問する程度でした。けれども、その人は次回までには確実に自分の事として受け止め、自分で行動を起こしていたのでした。

今までの経験から「本当に私のセッションは意味があるのだろうか」と疑問に思い、聴いてみました。その人は応えてくれました。「しっかり吐き出して、自分でこんな事言っていても変わらないよなって思ったときに、自分で何をしたいのかと聞かれることで、その後すごく考えるんです。セッションの中で話したことも、それ以外のこともいっぱい考えて、自分の考えやこれからしていくことが見えてくるんです。しかも次までに報告したいという思いもプラスされて、私には最高の時間です。」と。

この言葉を聴いてから、ああセッション内で解決したいのは「私」だったんだなって気付いてしまいました。相手がどうしたいのか、もっとじっくり考えたいことがあるかもしれない。宣言した後でも考えられるけれど、継続するものであれば、今日で完結させる必要はない。と分かったのです。

実際に、昨日のクライアントさんも「前回、じっくり考える事を宿題にしたことによって、本当にじっくり考えることができました。今日はすごくすっきりしています。」その爽やかな声が今も心に響いています。

人は思考やイメージが事実に対して4倍以上を占めているので、自然に思考する力はあります。そのため、すっきりしていなければ、すっきりさせたいと思って、思考を働かせるのでしょう。だから、30分前後のセッションの中での思考時間は、他の視点からの問いを共有する時間でもあるのかなと考えられるようになりました。
行動を促していくのはセッション内でなくても、良質の問いがその人に残ればいい。
その「良質」であるかどうかは、人によって違うからこそ、相手を観察し、相手に合わせた質問をしていけるように日々使っていなければならない。

本人だけでなく、関わる人もまた関わる人としての責任を持つのかなと思っています。そして、その場で解決しなくても、この人なら大丈夫という相手を信じる気持ちも相手に伝わるのではないでしょうか。
リーダーとしても、親としても、教員としても、コーチとしても。皆同じなのではないでしょうか。

私の勝手な思い込みかもしれませんが、私の中の以前とは違う新しい思い込みです。
またいつか変わるのかもしれませんが、絶対変えてはいけないものでもないと思うからこそ、今の思い込みを書いてみました。
もしも、あなたの別の思いがあるなら、聞かせて下さい。
そして、私の思い込みが別の視点もあるんだなという一つの視点になれば、それもまた嬉しいです。

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